土曜日、雨が降りそうで降らない。午後、頃合いを見て自転車でCOSTCOに。いつまでも娘のカードの腰巾着にはなれないので、正規の会員になる。少しだけ会費の安い法人会員を申し込む。家族会員で妻の分もゲット。これでいつでも好きな時間に買い物に行ける。
以前手に入れていたクーポンブックによると、今週のクーポン対象品ではキャンベルのクラムチャウダー缶が気になった商品。実際売り場で見てびっくり。一缶1.4KGのジャンボサイズが2缶セット。そのボリュームはアメリカーン!。これ通常998円。210円Offのクーポン行使で788円。1.4kgの一缶を6人くらいで食べるとして1杯65円ちょと・・・、なんて貧乏くさい計算してるんじゃ。
会社のスタッフの要望が強いビーフジャーキー作り用に、ドーンと1kgの焼き肉用牛肉や、ドーンと1kgの牛挽肉や、諸々買い込んで、初自前会員買い物が終了。
店を出る頃には雨がいよいよ降り出してきた。せっせとペダルを回して、家路を急いだところで事件発生。
狭い歩道をジョギングのランナーが一人。結構な速度で前を走っている。そのまま脇をすり抜けるには道が狭い。注意を促す意味でベルを数発。
こちらには無関心で走り続けるランナー。それでも気がついたか、気持ち横へそれたところで追い抜く。その先交差点。信号が変わる気配なので急いで渡る。後ろからすぐについてくるはずの妻が遅れている。信号が変わった。遅れた妻を見ると、先ほどのランナーと何やらもめてる様子。ぶつけたかな・・・と大きな声で問いかけると、ランナーが何やら大声でわめき始めた。
信号が変わって、そのランナーが仁王様のような形相でこっちへ走ってきた。「道交法を知らないのか!、ベルで歩行者を脅して道を空けさしめるのは、もってのほかだ、自分は危険を感じた!なおも相手は「警察に行こう・・」と、今にもつかみかかる勢いでまくし立てる。
相手、背丈が大きい。角刈りのガッチリした筋肉質の体型で、声も大きい。まだ交差点の向こうにいた妻が、遠くで起きている事ならぬ様相にびっくりして、携帯を何やら操作始めた。110番している。このままでは私に危害が及ぶ・・・と判断したらしい。
相手の興奮は収まらない様子で、こっちの非をついてくる。よほど自転車が憎いらしい。自分でも自転車に乗るらしいので嫌いじゃないようだ。要するに、ベルを鳴らされて追い立てられた、と言うのがこの人の疳にさわったらしい。自転車が歩道を走り、ベルを鳴らした行為は赤キップに該当する、と言い張る。
雨がひとしきり強くなる。警察の到着が遅い。随分時間が経ってからやっと白黒の軽自動車が来た。緊急サイレンはなく、普通に走ってきた。中には警官3人。何も3人来ることはなく、一人でも良いからもっと早く来て欲しい。
二手に分かれて事情聴取。その方が感情的にならずに双方の言い分が言いやすいのかな。暫くして相手が警官と一緒にこちらへ。
さっきとはまるで人が変わったような穏やかな表情で、感情的になったことを詫びてきた。威力的な行為になった事を詫びてきた。
これ以上どうこうする必要もないので、和解は成立。一件落着した。でも気分はすっきりしない物が残った。普通に路上を走ることで起った感情的ないざこざ。毎日報道を賑わす悲しい出来事も、ほんのちょっとしたボタンの掛け違いで起きることが多い。平和に暮らす日常生活にも、どんな落とし穴が潜んでいるか予測が出来ない。他人に完璧にストレスを与えない生活、そんな窮屈な生活を長く営む事は苦痛になってくる。人口密度の高い首都圏にいる限りどうしようもない現実だ。
逃げる訳じゃないけれど、そんなストレスから解放されたくて、Casa MIlleを計画している。
<追記>
自転車メーカーに勤務するサイクリストのWさんからこの事件についてメールを頂きました。
道交法では歩行者に対してベルを鳴らす行為は違反にあたるととのこと。歩行者に対しての思いやりは口で言えばすむ、との判断で、彼の自転車からベルが消えたそうです。
法律云々ではなく、各個人が共生する社会の中では、思いやりこそ最も大切にしなくてなならないと言うことを再認識させられる一件でもありました。