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早春の高山と奥飛騨訪問



 高山の丹生川にある手作りハムとソーセージの「飛騨工房」を再訪した。4月に入れば道路の雪も溶け、自分の車で行くことが出来るので行動が楽になるということで、4月の第一週の訪問になった。
 金曜の朝ゆっくり我が家を出て、のんびり走っても、午後の早い時間に飛騨工房に着くことが出来た。週初めに降った雪が心配だったが、道路からは完全に消えていて無事に現地到着。
 今回の目的は、いよいよオープンに向けての最後仕上げ、メニュー用の写真撮影のお手伝い。素人写真で良いのかな・・・。私的には写真の後の、お皿の中身を胃袋に詰め込むのが目当てで遠路はるばるやって来たというのが本音なのだが・・・。
 本番は土曜なので、今日は高山見物に出かける事にした。
 高山は素通りばかりで、町をゆっくり見物したことが無かった。古い町並みは、木曽路の似たような2階建ての町屋の連続で、木曽は一本道なのに対して、こっちは碁盤の目のように市街地を呈している分随分と立派だ。しかも陣屋と呼ばれる江戸時代の行政屋敷も再現され、興味深い展示になっている。このところ幕末の司馬遼太郎物をずっと読んでいたりするので、なんだかリアルに情景が見えてくる。
 町並みは風情があるが、その殆どは土産物屋で、どこでも同じような商品を並べて売っている。景観だけが売り物として成り立たないのは少々残念な気もする。同じ店でも、ユニークな商品を並べる店が多ければそれなりに楽しむことが出来ると思うのだが。
 結局古い町並みの土産物屋で、駄菓子を買って、杉玉の吊られた造り酒屋で日本酒を1本買って、高山を引き上げた。
 飛騨工房に戻る頃には陽がだいぶ傾き、西側の窓は夕日に赤く染まり始めていた。遠く白山が稜線がくっきりと浮かんでいる。その少し右の方にゆっくりと陽が落ちていった。

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