小淵沢の久保地区にある北野天神社は歴史のある神社です。その氏子たちに守られ伝承されている大和神楽を観て来ました。小さいながら風格のある神社には立派な神楽舞台が建てられています。トチの巨木が境内を覆っています。この木も歴史のある古木でご神木になっているようです。
神楽は天岩戸の伝説がテーマで、次々と神々が現れて、やがて天照大神によって閉ざされていた暗闇に灯りを取り戻すまでの流れを演じます。神楽やお囃子の演者は全て地元の方たち、代々伝承されている地域の文化です。
粛々と繰り返される太鼓と横笛の調子に乗って、面を付けた踊り手の淡々とした舞が続きます。天の岩戸が開いて天照大神が無事姿を現し、めでたしめでたしで一幕が終わります。
最後は奉納の舞がいくつか続き、お餅を盛大にまいてお神楽はお開きになりました。
豊穣を願って今夜は有り難くお餅を頂きます。