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北イタリアとTMBの旅(20) TMB終盤、ルートは再びフランスへ

7月19日(金)今日も晴れ

今日はいよいよ国境を再び超えてフランスに戻ります。
早朝食事を済ませ早目に宿を出ました。静かな村を後に、しばらく車道を進みます。
これから向かうのはバルム峠。シャモニーへ通じる人気の峠です。

静かな早朝の村を何組ものトレッカーが行動開始。
Peuty小屋ではいかにもTMBをすっ飛ばしていそうなお兄さんたちが準備中。

こちらも気を引き締めて峠を目指します。
Peuty の村外れから山道が始まります。

最初ゆるやかな傾斜、しかし沢を横切るところから本格的な登りが始まります。
針葉樹の林の中つづら折れの急登。今日もなかなか手強い。
少々疲れ気味の妻を励ましながら、一歩一歩焦らず進みます。

昨日の行程をSNSに投稿したら、読んでるだけでも疲れる!とコメント頂きました。
はっきり言って、登ってる本人達はもっと苦しいです!

樹林帯に明るさが射し込んで、傾斜も幾分緩み、広い草原の緩やかな山容に変わりました。行手彼方の稜線に小屋が見えます。
あれが峠でしょう。まだ先は長そうです。

足元の谷には歩き始めたトリュアンの村が見えます。結構登ってきたようです。

お花畑のパノラマは登りの辛さを忘れさせてくれます。

だんだん小屋が近づいて、もうすぐ峠というところで、モンブランの頭が顔を出しました。
3日ぶりのご対面です。雲もかからず真っ白な山頂が輝いてました。
でもここからさらに長い登りは続きます。峠が見えてからが長い!定番のもがきです。
最後のつづら折れを乗り切ってバルム峠を踏むことができました。

ここはスイスとフランスの国境です。
フランスを出発してイタリアそしてスイスを経由してまたフランスに戻りました。
長いTMBの道のりもいよいよ最終章を迎えることになります。

バルム小屋で休憩していると久しぶりに日本人のパーティーと遭遇。三重県の方達のグループで9人。
山道具屋さんの企画ツアーで我々とほぼ同じ行程を歩いているとのこと。
ただ途中の休息日もなく、通しで歩いているようで、ご立派です。
TMBルートでは日本人のグループやアジア系のグループに出会いますが、多分つまみ食いのツアーでしょう。
真面目なTMBをやってる日本のグループに会えて良かったです。

バルム峠の展望は絶景です。モンブラン、エギューユシャルドネ、など氷河を抱く高峰が堂々と鎮座します。
シャモニーの谷を挟んでエギューユルージュが対峙します。

峠から霧ヶ峰のような広い草原の中を下ります。

冬はスキー場になります。でもスケールが格段に違ってます。何しろモンブランをまじかに控えた絶景なのですから!

今日の小屋はそんなスキー場の真っ只中にあるシャラミオン小屋。
目の前にモンブランがどーんとそびえ立つ絶好のロケーションです。


ここも多分牛小屋だったような雰囲気の建物です。しかし、宿泊設備も、シャワートイレも広くて清潔です。
寝室の棟は2段ベッドも組み合わせて4人で一部屋です。
早く着いたので一段のベッドを確保できました。
後から同じ部屋にやってきたのはおしゃべりなスペインの青年。
同じコースを歩いているのですが、我々の倍近いペースで歩いているようです。
色々楽しい同宿人でした。
この小屋は昨日の名ばかりのホテルよりよっぽど高評価がつけられます。
オススメの小屋です。

ここで遅めのランチ。タルティーヌとキッシュ。これ絶品でした。夕食が楽しみ、さすがフランスです。


というわけで本日は終了。残すはあと2日。天気がもってくれると良いのですが、、、、明日は俄雨があるとの天気予報。外れて欲しいです。
夕食後の遅い夕暮れ。暮れ行くモンブランをカメラに収め、明日からの締めくくりの行程に心躍らせながら床につきました。


歩行距離:7.3km
最高高度:2207m
累計標高:961m
累計下降標高:337m

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