7月17日(水)晴れ
スイスに入って二日目。
ラ・フーリーはリゾートらしく、バカンスを楽しむ避暑客で賑わってます。
大きな街ではないのですが、一通りの施設が整っていて山で休暇を楽しむには最適なロケーションです。
早朝街を一回りする余裕がありました。
と言うのも、昨日たっぷり歩いたので、少しズルして楽に歩こうと思うからです。
今日はシャンペ湖までの短いルートで、ほぼ里山的コース。しかもバスの通る街道に沿うトレッキングです。
昨日の疲れと明日からの山越えに備えて体力温存、バスでショートカットです。
バスの便が少なくて乗るのは10時15分。朝食済んで、ノンビリ支度しても、時間を持て余します。
他のTMBヤーは真面目に歩くらしく、街道を颯爽と下って行きます。
チョンボの自分たちは後ろめたいところもありますが、まお許しください。歳なので、、、、
バスには中国人の若い女性組とリゾート客らしい地元の外人(こっちが外人!)が10人ほど。
空いてます。知らないバス停なので、運ちゃんにここで降ろして!とお願いして乗車。
30分ほどでイセールという集落に到着。
この村の外れから正規のTMBルートに戻りました。
車道を離れ山に入ります。昨日までのパノラマルートと違い、今日は樹林帯の地味な山道。
我が家の近所の山と変わらない雰囲気の道。
この辺りキノコがたくさん採れる山らしく、あちこちにキノコの説明板。
ポルチーニっぽいキノコが取れるらしいです。
静かな山道ですれ違うトレッカーも少なく、昨日の人気コースとは大違い。
多分この道は純粋にTMBを辿る人しか歩かないのでしょうね。
途中オルシエールらしき街を望める開けた場所で休憩。
さらに針葉樹の林の中を黙々と高度を稼ぎます。
傾斜が緩んで峠っぽいところに、大きな岩が現れました。
三つ峠の岩場?よろしくクライミングのゲレンデでした。
何人かが取り付いて賑やかです。さすが本場、いろんなところにあるんでしょうね。
単調な林の中の登山道ですが、時折木の彫刻が現れて和ませてくれました。
山越えはそろそろ終了でしょうか、コテージ風の建物がたくさん見えてきて、立派な車道を横切り、林の中を一登り、再び舗装路に出たところで今日の目的地シャンペ湖に下る分岐に出ました。
私がシャンペ湖目指して下ろうとすると、妻が叫んでます。
「ここに泊まるんじゃないの?」
えっと、振り返ると今日の宿、ホテル ベルベデーレがありました。
チェックインに早いし、お腹も空いてるので湖まで出ることに。
スーパーマルシェでハムとチーズのサンドイッチを調達。
湖畔で優雅に遅めのランチで今日の旅を締めくくりました。
泊まるホテルはベルベデーレ。まさしく絶好のロケーションに立つ可愛らしいプチホテルです。
部屋はこじんまりしてますが清潔で快適。ベランダからの眺めが素晴らしい。
ホテルの女将さんは親切で日本語で挨拶してくれたり嬉しくなります。
ここのディナーは野菜もたっぷり、お肉も美味しく、山小屋の食事とは一味も二味も違うもてなしを受けることができました。