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北イタリアとTMBの旅(17) フェレ峠を越えてスイスに入ります

7月16日(火)快晴

今日は長丁場です。フェレ峠を越えて次の宿まで20kmのロングトレールになります。

早朝の絶景を見に小屋の外へ出ました。
モンブランが赤く染まってました。

朝食は意外と簡単なメニュー。全てセルフサービスです。

空は快晴、7時過ぎに快適だった小屋を後にしました。

小屋で親しくなったスペイン巡礼の日本人夫妻は一足先に今日超えるフェレ峠へ向かった様です。
空は雲一つないドピーカン。昨日の空模様が嘘のようです。

モンブラン、グランドジョラスなど主だった山のパノラマも青空の元くっきり浮かび上がり、別世界の光景を展開しています。
小屋からフェレ谷の対岸のアルプが広がる尾根をトラバースするパノラマルートです。
アップダウンも少なく存分にパノラマを楽しめる素晴らしいトレッキングルート。
惜しむらくは逆コースの方がモンブランが近づいてくるので、より楽しめるコースかも知れません。

左回りのこのルートはどんどんモンブランが遠ざかり、ついには見えなくなってしまいます。


グランドジョラスが目の前いっぱいに荒々しく迫り、他にも氷河を抱え込んだ岩山が天空にその頂きを突き上げます。

眼下にフェレ谷の広い河原が近づいて来て、グングン高度を下げて川床へ降り立ちました。

谷沿いの車道をエレナ小屋を目指します。

単調できつい登り。ここは地道に頑張ります。やがて頭上の急な斜面の上にイタリア国旗がはためいてます。
まだあんな上、、、


辿り着いたエレナ小屋はフェレ谷を見下ろす絶好のロケーション。ここで泊まるのも悪くなさそうです。
カプチーノとタルトを頂いて小屋を後にしました。

ここからフェレ峠まで急登が続きます。
途中、件の巡礼夫婦とすれ違い。

軽装で健脚、しかもちょっと若いので、フェレ峠まで軽〜く往復して来たとのこと。
今度こそ別れの挨拶をして、お互い反対方向に向かったのでした。


急な登りもついに終わり、平坦な緑の斜面の先の人影がたくさん認められます。
フェレ峠に到着しました。
ここはイタリアとスイスの国境、TMBも三ヶ国目に入りました。

峠はとても賑わってます。
サイクリストの姿が多く見られます。スイス側からMTB・・・マウンテンバイクです・・・のライダーが次々と登ってきます。

峠で軽く昼食をとり、いよいよスイスへと足を踏み入れました。
フェレ谷側の急な斜面と打って変わり、ゆったりとした草地の広がる優しい山容が印象的です。
ところどころに雪渓を残し、雪融けが終わったばかりの草地はしっとり湿り、あと少しで賑やかなお花畑になるであろうことを予感させます。

長い下りの末にやっとフェレ村まで辿り着きました。

車道を離れ川沿いの道に指導標は誘導します。

静かな林間の沢沿いの小道をしばらく行くと、視界がひらけた川床の道に。

やがて川床から少し登ると集落の外れに出ました。
今日の終着点ラ・フーリーの町に到着です。

中心部にあるホテルは直ぐに見つけることができました。
エーデルワイス・・・いかにもスイスらしい名前のホテルです。

この町に2軒だけあるホテルの一つです。ホテルといってもドミトリーもあるTMBトレッカーの定宿でもあるようです。

楽しみは夕食。
山小屋とは違って生野菜なども豊富に食べられます。

スープとメインのフルコースはちゃんと各人にサービスされます。
TMBの途中でホテルに泊まる?というスタイルはルートが町を通るからです。
山小屋ばかりの縦走では無く変化が楽しめて良い経験になりました。
エーデルワイスはどちらかというとビジネスホテル的・・・もう一軒のホテルの方が雰囲気が良さそうでした。
まあ登山途中なのですから贅沢は言えません。

今日は20キロほど歩きました。
明日は純休養日。2時間も歩かずに次の目的地へ向かいます。

歩行距離:20.1km
最高地点:2542m
累計標高:994m
累計下降標高:1414m

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