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北イタリアとTMBの旅(11) バルム小屋まで足慣らし

7月10日(水)今日からいよいよTMBのトレッキング開始です。


今日はTMB初日と言うことでバルム小屋泊まりです。
多くのトレッカーは一気にボンノム小屋まで足を伸ばすのですが、無理をせずに途中の小屋泊まり。
結果は静かにゆっくり泊まることができて正解でした。

昨夜は俄雨もあって天気が心配でした。
今朝起きたら山は厚い雲に覆われてます。
小屋の管理人に今日の天気を尋ねると、きっぱり「雨はない!」と自信を持って答えます。その言葉を信じて希望を持って小屋を出ました。

町から沢沿いに林の中を登ります。ゆっくり小一時間でノートルダム デュ ラ ゴルジュに着きました。

小広い草地の奥に可愛らしい教会。こちらのノートルダム尖塔は無事のようです。
トイレ休憩。立派な公衆トイレでした。


登山口には大きな看板や標識が立ち並んでます。ここがTMBの表玄関と言うオーラが溢れてました。
ここから本格的な登りにさしかかります。大きな岩がむき出しになった広い道。
車も通れるらしいです。この上の牧場まで通じているのでしょうか。

やがて雲が切れて青空がのぞいてきました。シャレーのオヤジさんの天気予報が的中したようです。

1時間ほど頑張ると視界が開けました。
同時に雲も無くなり青空が広がって、夏モンブラン!のムードが高まって来ます。
山の名前はわかりませんが、モンブラン山群の一角の岩と雪の山が聳えてます。

牧場のゆったりとした緑の草原。牛がまったりと草を食んでます。

昨日食べた特産チーズの原料?野生的な風貌の牛さんたちでした。

草原に続く道の先に今日の宿、バルム小屋が見えてきました。
まだずっと先です。スケール感が狂う欧州の山では、見えている距離感と実際の距離の大きな開きが出ます。
そこまで・・・と思うところまで、いつも大きく騙されてしまいます。

ちょうど水場があったので一息つきます。
牧場が広がるアルプの流れの水は要注意です。
でもちゃんと蛇口から出る水は飲めるようです。
ベンチもあって絶好の休憩ポイントでした。

ここから少し道は勾配が増します。
日差しが強く、気温も上がってきました。
カーブをいくつか曲がりながら高度を上げ、一段高い丘の上に小屋が現れました。

昼ちょっと前にバルム小屋に到着。

チェックインには早いので小屋のテラスでランチ。

ランチをゆっくり食べてからチェックイン。
今日は4人部屋でした。

早くついたのでまずは荷物を入れ、2段ベッドの下の段を二人で確保。
古い小屋ですが清潔です。
結局相部屋の相手は現れず、2人で静かに4人部屋を快適に使うことができました。

食事は別棟の食堂でした。
アメリカから来た子連れさんたちと同席。
小さい子供を連れたトレッカーが多いのに驚きます。


お肉の煮込み。付け合わせにご飯・・・結構この組み合わせ多いです。
チーズはやっぱりあのチーズ。デザート前にチーズを食べるフランスらしく、コースの終盤に出てきます。うまいです。

さて明日はモッテ小屋までの長丁場です。


歩行距離:8.8km
獲得標高:589m
最高地点:1703m

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