7月4日(月)セチューダからガイスラー山群の南斜面、花の海を歩く。(後編)
エーデルワイスとの出会いに浮かれながら岩屑っぽいルートをさらに奥へ進みます。
左手にガイスラーの岸壁が多い被さるように迫ります。
雲が多いのが残念。晴れていたら針のような峰々が天を指す光景が見られたのかも知れません。
ガイスラーの深い圏谷の底でルートを13番に取りフィレンツェ小屋に向かいます。
このまま2Bを進んでからフィレンツェ小屋に降りるルートも良さそうですが、天気の状況も読めず、全体の時間の把握も不安なので素直にここで降りることにしました。
道は明るい放牧地をのんびりと下って行きます。
もちろん左右はお花畑。
まあ贅沢な牧場です。
お昼を食べる予定のフィレンツェ小屋が見えてきました。
黒い雲が出てきて何やら怪しい雰囲気ですが、下界の視界は良好でガスも出てきません。
ここまで来たら天気が崩れてもそれほど心配もすることもないでしょう。
小屋でカプチーノを注文、ついでにお弁当を使わせてもらいました。
小屋の脇にあった高山植物の案内板。
ここにあるほとんどのものを見ることが出来ました。
でも花の時期としてはちょっと早かったようです。
大体が咲き始めといった感じでした。
でも後で分かったことですが、ここのお花畑は放牧地だったりしているので、場所によっては牛さん馬さんが食べてしまいます。
大きく伸びてくると草刈りして乾燥させ、保存食になります。
この咲き始めの時期は鑑賞時期としてはベストなようです。
ここから4番でコルライザー目指し歩き始めます。
コルライザーはサンタクリスティーナから上がってきているゴンドラの山頂駅です。
例のカード使わねば・・・。
振り返ると荒々しい山々が。黒い雲とちょっぴり顔を出した青空。
道は森林限界を過ぎ、黒い針葉樹が茂る森へ入って行きました。
森だけではなく草地もあるので変化に富みます。
そんな草地には相変わらず見慣れた花が。
さらに林の中に分け入る2番ルートに。
先ほどのメインルートの4番に比べほとんど人通りがなくなりました。
静かな林と草地の入り混じった穏やかな小道でした。
しばらくして2番ルートの広い道に合流。
ここまでくるとセチューダから降りてくるたくさんのハイカーが多くなります。
立派な山小屋が見えてきました。
ODLESヒュッテです。素晴らしいロケーションに建ってます。こんなヒュッテに泊まってみるのも良いですね。
程なくコルライザーに到着。
ここからゴンドラで麓の街サンタクリスティーナへ簡単に下ることが出来ました。
余談ですが、こちらの人は歩くのがとても好きなようです。
ゴンドラやリフトに乗っていると、下の道をせっせと登るハイカーの姿をよく見かけます。
下りのゴンドラからもしっかり歩いて下る人たちを確認することができます。
それも子連れだったりします。
リフト代が勿体無い・・・ってことではなく、歩くことが好きなんですね。
偉い!
降りた所はサンタクリスティーナの町外れ。
バス停までは結構あります。
それらしい道を下って行くとバス停がありました。
ここはこの街の中心ドルフ。
ここでまた変な勘違い。このバス停からいつものバス停まで結構な区間があると思い込み、バスを待ち始めます。
ふと気になってスマホのグーグルマップを見ると、なんだいつものバス停は街道を1kmも行かない所でした。
気をとりなおしてテクテク歩きます。結構な下り勾配。逆じゃなくて良かった。
いつものバス停付近まで来て時間を見るとまだまだ夕方まで時間があります。
ここからリフトでモンテパナへ上がってみることにしました。
二人乗りのゴンドラで高台のモンテパナへ出ます。
大きなホテルもありリゾートになっているようです。
もう一つリフトを乗り継いでその上の丘まで上がってみました。
そこは名峰サッソルンゴの山懐でした。
暗雲が立ち込めサッソルンゴの山顚を望むことはできませんでした。
Ciampinoi小屋が絶景を背景にして建っています。
夕方で風も出てきたので休まずに元来たルートで街に降りてきました。
サッソルンゴは数日後に歩くことになります。
ホテルまでの最後の登りをなんとか凌いで今日の行程は終了しました。
待っていたのは本日のディナー。
こんなに食べていいのかしら。
ちなみにこれは毎食時に提供されるサラダビュッフェ。
好きな野菜、豆やポテトが食べ放題です。
野菜は美味しいです。
ドレッシングはお好みですが、なんと日本人が紹介したらしくポン酢もありました。
外人はこれを山ほど食べます。
肉や炭水化物中心の食生活ですが、これで食物繊維とビタミンをたっぷり摂ることができるのですね。
さて今夜は白い夕焼け?
明日の天気はどうなるのやら・・・