しばらく更新を休んでました。
その間イタリアへ出かけてました。
今回の出先は北イタリア、メインはドロミーティのハイキングでした。
久しぶりにスイスでも・・・と計画を練り始めたのですが、お隣イタリアの山も面白そうなのに気付きました。
しかも安い(物価の関係)、旨い(多分間違いない)・・・そこで情報収集開始。
最初目に飛び込んできたのはアオスタ周辺のツアー。
スイスアルプスの裏側を歩く。(イタリアさんすみません)
小屋泊まりもあってなかなか良い企画。
でも高い!
そこで個人旅行に切り替えてさらに情報収集するうちに、どうも南チロル、ドロミーテの山の方が個人として行きやすいように思えてきました。
以前スイスで出会ったNさんに連絡を取ると、絶対お勧めとのことで、宿の情報を含めて詳しく案内を頂くことができました。
その情報を元にさらに計画を練り上げ、ドロミーティの山歩きを中心にした約3週間の旅の計画が出来上がりました。
航空券の手配、移動のイタリア鉄道の切符の手配、宿の手配などなど何とかこなして全行程を組み上げました。
ただ一つ問題なのは現地での交通手段。
スイスではバスや高原鉄道網、ゴンドラやリフトが縦横に走り、あまり時間を気にせずに動くことができたのですが、この地域はバス便も少なく連絡も悪いようで、そこが気がかりな点でした。
出発は6月27日成田からミラノに向けて飛び立ちました。
ミラノは37年ぶり。
いろいろあって因縁の地です。
それはさて置き、白く蘇ったドゥーモと再開、スカラ座の内部を見学したり、ただ一つ残る運河の周辺をうろついたり、暑さで閉口しましたが平穏な市内観光を楽しみました。
6月29日 ミラノからコルティナダンペッツォへ移動
ミラノからコルティナダンペッツォまで列車とバスを乗り継いで移動します。
ミラノを9時過ぎに出てコルチナに夕方着くのですが、途中列車との接続のバス便の夏ダイヤがなかなか発表にならずに気を揉みました。
接続の良いバス便のダイヤが発表されたのは出発の直前。
ネットで予約も完了して、予定通りコルティナダンペッツォに入ることができました。
コルティナダンペッツォはスイスのグリンデルワルド、サンモリッツなどに比べるとこじんまりした街です。
本格的な山のシーズンが始まって、賑やかです。
特に日本からのツアー客が目立ちます。
ミラノは中国からの観光客に溢れていたので、別な意味ほっとします。
最初に入ったこの山域は東ドロミーティです。
ドロミーティは東西100km程の石灰岩から成る得意な地形が際立ち世界自然遺産にも登録されています。
東の中心地がコルティナダンペッツォです。
ここを起点に幾つかのルートを歩くことしました。
余談ですがこの地域一般的には「ドロミテ」と発音されてます。
イタリア語のアクセントと発音では「ドロミーティ」と表記する方が正しいようです。
イタリア政府観光局や現地の案内所でも「ドロミーティ」と公表しており、ちょっと鼻持ちならない気もしますが、あえて「ドロミーテ」と表記させていただきます。
6月30日 トレチーメ一周
いよいよ東ドロミーティの山歩き開始。
出発前に心配していたのはお天気。
週間予報や長期予報ではあまり良くないことを伝えてました。
さて、今日の天気は・・・雲はあるけど青空も覗いていてまあまあの天気。
予定通り朝一番のバスでオーロンツォ小屋へ向かいました。
行先はドロミーティのシンボル、泣く子も黙る?トレチーメ、別名ドライチンネです。
スイスで言うマッターホルン的存在の山で、観光客も見に来るダントツ人気の山です。
これも有名な観光スポットミズリーナ湖でバスを乗り換え、トレチーメの麓の山小屋オーロンツォまでバスで上がります。
ここからトレチーメの岩壁の下を一周します。
イタリアの登山ルートは番号が付けられ、指導標にも表示。
それを追って行けば目的地へ辿り着きます。
最初は101番のルートを辿ります。
人気のスポットだけに観光客も含めたくさんの人で賑わい、登山道には行列ができます。
しばらくゆっくりとした勾配を進み、ちょっとしたガレ場を駆け上がると、峠に出ました。
今までは近すぎて見えなかったトレチーメが全貌を現しました。
残念ながら山頂付近はガスで覆われ、すっきりとした三つの峰を見ることはできませんでした。
その天を衝く切り立った峰々の姿は、登山家にとっても、物見遊山の観光客にとっても神々しく圧倒的な存在感です。
トレチーメを背にするようにガラ場の斜面をしばらく登って、今日の折り返し点ロカテッリ小屋に到着です。
小屋で昼食にパスタを注文しました。
ペンネのミートソースです。
ちゃんとしたイタリアのパスタでした。
でも量が半端ではありません。日本人なら2人前ってとこですね。
昼食後小屋の裏手の山(セスト)に上がってみました。
これは予定には無かったのですが、コルティナで知り合った日本のご夫婦Kさんから教えていただきました。
往復40分ほどで行けるとのことでチャレンジ。
小屋から見ると切り立った岩山ですが、ルートは裏に回り込むので思ったほど険しくなく、妻も問題なく登り切りました。
小屋に戻って下山開始。
105番のルートで出発点のオーロンツォ小屋を目指します。
ロカテッリ小屋の下の岩場を少し下ると分岐があります。
ここで105番方向へ。
ぐるりと一周するわけです。
コースタイムが刻まれてます。
1時間20分。
バスの時間まで楽勝楽勝・・・とこの時点で思っていました。
ところが、大きく谷底に下った道はまた大きく登り返します。
山頂がすっかり雲に覆われたトレチーメの西端を回りこまなくてはいけないのですが、まだ十分東の懐です。
ここに来て改めて感じました。
スケールが違う!
見た目と実際の開きが大きく、見えている目的地点へなかなかたどり着かないのです。
それはさておき、登山道は整備されて快適、少し早いようですが高山植物も豊富で素晴らしい環境です。
天気が少々怪しくなってきたのが気がかりですが、ドピーカンならさぞ素晴らしいことでしょう。
甘く見ていたコースタイムに大きく遅れて、ギリギリでバスに間に合いました。
1時間20分の表示タイムに対して1時間45分かかりました。結構頑張って歩いたんですけど。
バスに乗った途端に雷鳴が轟き、大粒の雨が落ちてきました。
本日の教訓
イタリアの指導標のコースタイムは日本人には当てはまらない。少なくても2割り増し、最大5割り増しで考えるべき。
足の長さが違う!
確かに現地のハイカーの歩く速度に驚かされます、
日本の山では滅多に追い抜かれることはないのですが、あっさりどんどん追い抜かれます。
体力の差、食べ物の差・・・オリンピックで早々勝てるわけはないのかも。
イタリアの山を歩いてきました(1)終わり
※行動中は快調だったことは幸いですが帰国後風邪気味です。
そんな訳で続きは滞りがちになります。
おかえりなさい・・
楽しまれたようで、今度伺った時に土産話をお聞かせください。
この写真は、おニューのカメラですか??
帰国したら体調最悪。
咳が出て夜眠れません。
これって時差ぼけ?
カメラはFujiです。
慣れ不足で山の写真はイマイチでした。(カメラのせいにするな!)
でもベネチアではそこそこ撮れたかなと思ってます。