ブログ更新をさぼっている間に季節は進んで早四月。
高原もすっかり春めいてきました。
さてお隣長野県諏訪地方は7年に一度の大祭りで大盛り上がりです。
諏訪大社の御柱祭です。
お祭りの詳細についてはネット上の情報をご覧頂くとして、県境を跨いだお隣の町はお祭り一色です。
富士見町の友人たちは朝から晩までお祭りの支度やら、駆り出されたりやらで大童。
山梨側の静けさとは対照的です。
そのお祭りがクライマックスにさしかかりました。
山出しと呼ばれる御柱の曳航が始まったのです。
今週山出しが行われたのは諏訪大社の上社の御柱。
上社には本宮と前宮の2つのお社があります。
合計8本の御柱が氏子たちの手によって山から里へ曳航されます。
里へおりてきた御柱を待ち受けるのは「木落し」と呼ばれる急坂の通過。
巨大な樅の御柱を人の手だけで引いて来る作業もイベントですが、これはさらに大きなイベントなのです。
茅野の町まで引かれてきた御柱。最後の難関に向かってしずしずと進んで行きます。
8本ある御柱は地区事に決められていました。友人たちの住む富士見町は前宮の1番という大役を仰せつかったようです。
御柱にはメドデコと言う角のような丸太がつけられます。
勇敢な若衆がメドデコに上り、オンベと言われるハタキ様の采配を振って引手の息を合わせます。
巨大な御柱がズッズッと動く様は壮観です。
いよいよ御柱は木落坂へ。
頭を数メートル坂の上に乗り出し、ゆさゆさとメドデコを左右に揺らして士気を高めます。
木遣りや喇叭が鳴り渡り、いよいよ御柱がゆっくりと斜面に吸い込まれて行きました。
今日は裏側からの見物になりました。氏子じゃないのでこれ以上中へ入るのは気がひけました。
でも木落しに至るまでのプロセスをじっくり見る事が出来ました。
茅野駅へ戻る途中、住宅街の路地裏を歩いていたら、木落坂が望める場所に人だかり。
少し離れた場所ですが、全容を見る事が出来る場所を発見しました。
ここでもう一本木落見物。
坂の天辺から乗り出した御柱がよく見えます。
木遣りや喇叭のセレモニーの後、いよいよ御柱が滑り落ちます。
土煙が立ち、豪快に御柱が滑り下りてきました。
途中バランスを崩しメドデコが地面について、何度か体制を立て直しながらの木落しでした。
メドデコの最上部から振り落とされた若者がいたようですが、大事でなければ良いのですが・・・
今日は電車での移動でした。
中央本線は木落坂のすぐ脇を通過します。
車窓からは真正面に木落坂を望む事が出来ます。
タイミングの良い電車に乗れたら最高の観覧席。
まあ電車を止める事は出来ませんが・・・
さて来週は下社の木落しがあります。
高倍率の桟敷席を入手。
もう一度木落し見物に出かけます。