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ワイン葡萄の摘み取り

ワイン用の葡萄の摘み取りに行って来ました。

茅が岳の麓で育った葡萄でワインを作っている人が近所にいます。
ワインの醸造は専門のワイナリーに依頼しているようですが、その原料の葡萄をこだわって生産しています。
作っているのは「メルロー」「カベルネソービニオン」「サンジョベーゼ」の3種類。
手塩にかけた葡萄で辛口の芳醇なワインを産み出しています。
北杜市産の地ワインです。
銘柄は「キュベ長谷部」。

原料のワイン摘みに出かけて来ました。
摘み取りボランティアがあると言う事を知り、知人にお願いして参加しました。

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圃場は茅が岳の麓、明野町にあります。
ハイジの村と言うフラワー施設のすぐ近くでした。
南アルプス、富士山、八ケ岳・・・晴れ渡った青空、遠方にはうっすら雪を被った北アルプスが望める絶好のロケーションに葡萄畑がありました。

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葡萄は棚ではなく背丈ほどの垣根状に仕立てられてます。
絵に描いたようなワイン畑です。
均等に枝が伸びた葡萄の垣根の根元に整然と葡萄の房が下がってます。
開花時に余分な花は摘み取って一番下の部分だけ結実させるそうです。
摘みやすさと同時に良い葡萄が出来る気配りということですね。

最初に摘んだのは「カベルネソービニオン」。
立派な房に粒がぎっしり。想像したよりも小粒で直径1cmほど。
「摘んで食べて見て。糖度は20%もあるから美味しいよ!」
一粒口へ。
甘ーい。
ワイン用の葡萄は生食には向かない・・・と思い込んでました。
間違いです。
これで種無しだったら絶対売れます。

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作業は摘み取るだけではありません。
摘んだ葡萄のお掃除がポイント。
一番嫌われるのが「グリーンボール」と呼ばれれる緑の未熟な果実です。
中心軸付近にあるので見落としがちですが、これをしっかり取っておかないと渋みの原因になるのです。
渋みでも皮の渋みではなくて苦みのあるエグミということでしょうか。
色づきの悪い実や、腐ったり病気になった実も丁寧に取り除きます。

この作業がもっとも手間がかかります。
丁寧な作業を経て美味しいワインが出来上がるのです。
手間暇惜しんではなりません。

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ずーっとかがみ込んでの作業。腰が重くなって来たところでランチ。
ボランティア各人が持ち寄りで賑やかなメニューになりました。
白眉は東京から来たシェフがふるまってくれた「甲州ワインビーフの炭火焼」。
味は言わずもがなです。

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その後も地味な作業が続きます。
このカゴの中は「サンジョベーゼ」カベルネソービニオンよりも一回り大きく、甘みも強くて驚きです。
かご一杯のワイン葡萄が軽トラいっぱいに積み上がったところで作業完了です。

たまたま収穫だけワイン作りに参加しました。
でもここまでの一年間の作業は苦労の連続だそうです。
きれいな葡萄棚を見ると納得です。

こうして生まれたワインは北杜市内の一部のお店で販売されています。
販売元の小淵沢駅前の久保酒店、道の駅こぶちさわ、ひまわり市場などなど。
小淵沢方面へお出かけのときは見つけられるかも知れません。
2015年産のワインには私が摘んだ葡萄が入ってますので、よろしく。

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