秋がいよいよ深まってきました。
今週ははっきりしない天気が続きましたが、やっと青空が広がって、空気も澄んで高原らしい秋の気配です。
散歩道の両脇の林の中ではダンコウバイの黄葉がひときわ目立ちます。
まばらな松の林は草紅葉が真っ盛り。ススキの尾花が低くなってきた日差しに照らし出されて綺麗です。
さて悲しいお知らせです。
当家の愛犬が亡くなりました。
しばらく前から心臓が悪くなり始めていたのですが、急激に体調を崩し、逝ってしまいました。
聞き分けの良い静かな良い子でした。
イケメンで人が大好き、お客様は熱烈歓迎でした。
体重4キロちょっと、小さな存在でした。
でもいなくなって感じるのはその存在感の大きさです。
吠えるわけでも、歩き回るわけでもなく、最近は1日の大半を寝て過ごしてました。
テレビを消した時、夫婦の対話が途切れた時・・・今までにない静寂が訪れるのです。
無機質な空気が空間を支配し、ブラックホールのような闇があらゆる音を吸い込んで行くようです。
息使い、寝息、寝言、たまに歩き回る足音、後足で痒いところを掻く音、水を飲む音・・・・
生きているからこそ出てくる生活の音、小さな体からも大きな音になって我が家の生活音の一部になっていたのです。
13年の短い人生(犬生)でしたが幸せだったと思います。
家族に愛され、彼も家族が大好きでした。
高齢になってきたので好きな物をあげようと、この数ヶ月は美味しい物もご相伴していました。
美味しいものをあげるようになって元気を取り戻したようでした。
やっぱり食べ物が元気の源だよね、と夫婦で納得しながら、嬉しそうにおねだりする彼の口元に美味しいものを運んでました。
隣町の霊園で懇ろに火葬をし、お骨にしてもらいました。
霜が溶け花が咲き出す来春、庭のどこかに埋めてあげようと思います。