Casa Milleの建設計画中から懸案だったものがいよいよ実現します。それはピザを焼く薪釜です。
ピザだけじゃなくて、カンパーニュなんかも焼くことが出来る、本格的なものが欲しいと思っていて、でもそれは結構敷居が高いので諦めかけていました。
それが先日近所の方に招かれて夕食会に行く機会がありました。それが手作りピザパーティーでした。その時に使われていたピザ釜、アーチだとか面倒な加工が無く、ただ積むだけ、移設も簡単ととてもお手軽なピザ釜でした。
感激したのはその実力。1,2分であっという間に熱々のピザが焼けるのです。生地のおいしさが良く出て、マルゲリータなどシンプルなピザの美味しかった事!
これはいけると、早速その図面をお借りして、Casa Milleにピザ釜建設を決意したのです。
今日の午後から建設を開始したのですが、基礎を立ち上げ、耐熱レンガを並べ始めたところで猛烈な雷雨。残りは明日です。
その合間を縫ってこんなものを作りました。
ピザ生地を釜の中に入れたり出したりする、スリップピールです。本物をネットで調べたら結構なお値段です。じゃあ作っちゃおうと言う事で自作してみました。
材料はアルミ板とあり合わせの角材。アルミ板は早速ホームセンターで調達しました。様子がわからず1mm厚のを購入しましたが、結果的にもう少し厚い方が良かったようです。
プロトタイプは近所の知人が保有している本物。大きさの参考にさせて頂きました。
まずアルミ板をざっとカットし、ヤスリできれいに仕上げます。
本物に倣って柄の付く部分をプレス加工で凹みをつけます。補強と底面の突起をなくす工夫です。そのための型を厚木と合板で作ります。それにアルミ板をあて、トンカチでとんとんたたき出します。板金やさん、薬罐屋さんの真似です。
板金用の細めのハンマーがあれば良かったのですが、普通のハンマーで叩いたら、なんだか変な傷だらけ。イメージではレフォールのマドガードのような亀甲のハンマートーンが出るはずだったのですが・・・。でも結構うまくいきました。マドガードでも打ち出して見ようかな。
プレスした所に刻印をしてみました。もちろんCasa Mille。
柄は手元にあったレッドシダーの角材。もしかして簡単に燃えちゃうかも知れませんが、軽くて香りも良いので使ってみることにします。断面を丸くカンナで仕上げ、厚い火床に触れる先端の下部はアルミ板で補強しました。
削り出しの済んだ木柄です。先端は角度を入れたスリットを入れて、ここにアルミ板を挟み込み、ネジ止めすれば完成です。
順序が逆ですが、まずは道具が完成しました。明日は本体が出来上がる(予定)です。夕方には火入れを行い、ピザの試し焼きをする予定です。