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ハウスナンバー



 欧州やアメリカなどの街を歩いていると、家の戸口に大きな数字が付いてるのを見かけます。ハウスナンバーと呼ばれるもので、住所の番地にあたり、各戸に固有の数字が割り振られています。
 勿論日本の住所、所番地もユニークな記号が与えられているのですが、例えば「・・町・・番地・・号・・」のように枝番が多くて、シンプルな外国のハウスナンバーのようには扱いにくいケースが多いです。
 何故かこのハウスナンバーに憧れがあって、いつかドアに真鍮やタイルの大きな数字を貼り付けたいと思ってました。
 そこで今度の転居先。区画整理とは無縁の土地で、番地の枝番は一つだけ、勿論枝番は各戸固有なので、ハウスナンバーとして使うことが出来ることに気がつきました。
 ある日アンティーク風なブラケットを見つけたので早速購入。これを表札代わりの看板に使うことにしました。
 看板はHさんから立派なオークの端材を分けて頂きました。しかもきれいな楕円に仕上げて貰い恐縮です。
 今日文字を書きました。計画では彫り込んでレリーフ調にと思ったのですが、アクリル絵の具で十分耐久性があるとの事で、書き文字にしました。下絵をパソコンでこさえて、カーボン紙で写し取ったので、何とか形になりました。
 大きく「419」と中央に配置しました。勿論ハウスナンバーのつもりです。念願を果たした!と一人悦に入ってます。
 反対側はまだ白木です。でもしばらくしたらそこには漢字で屋号が書き込まれるはずです。W大先生に命名をお願いしています。先日アイデアが出来た!と含み笑いをしながらボソッと。「いやだと拒否はさせないから。つべこべ文句は言わないと約束して引き受けたのだから・・・」何やら人には見せられないような危ない屋号?そんな雰囲気が漂います。
 片面が出来た看板、そろそろW先生に一筆お願いに行かなきゃならないのですが、少し躊躇しています。今更キャンセルは出来ないし・・・

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