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日本の伝統



 日本の伝統芸能、能と狂言の鑑賞に行ってきました。場所は国立能楽堂。
 東京を離れるにあたり、田舎ではなかなか鑑賞の機会の少ない芸術・芸能に触れておこうと言う企画の一環で、これはWさんにお膳立てして頂きました。
 代々木で山手線を降りて、何かの雑誌の餃子企画でNo.1を取ったというお店で腹ごしらえ。餃子と言うより、饅頭みたいな分厚い生地にくるまった肉汁飛び出る!小籠包みたいな餃子らしいです。
 でも出てきた餃子は少し冷めていて、肉汁は影を潜め、皮と餡の間には隙間風が吹いてました。タイミングが悪かったのかも。でも家庭で作る参考になりました。Casa Milleのメニューに加えておきましょう。
 能楽堂までは歩いてすぐでした。前回行った国立小劇場とはまた違った雰囲気で、江戸と言うより京都の趣、歌舞伎や文楽よりも歴史がある能・狂言だけに、建物の雰囲気も重厚です。
 

 館内はこぢんまりしています。メインの四角い舞台と、渡りと呼ばれる橋のような廊下?で構成され、観客は正面から左に配されるという少し変わった客席の配置です。
 本日の演目は新春公演と言うこともあって、「夷大黒」「草子洗小町」という御目出度いタイトルです。
 夷様と大黒様が現れて、打ち出の小槌やら宝の釣り針を気前よく男に与え、謡い踊るという、お正月らしい大盤振る舞いの出し物。
 草子洗小町は、宮中の歌合の人間模様を華やかなに描き出した内容で、小野小町の優雅な舞が披露されます。
 能も狂言も生で真面目に見るのは初めてです。他の伝統芸能とは随分と趣が異なります。静と動、とても抑制された動きが特徴です。日本古来の文化、詫び寂びの世界がここに存在します。
 はっきり言って理解するのは難しいです。言葉の壁もありますが、悠長な動き、時間軸がズーンと延びたような動きに自分の感性を合わせるのに一苦労します。
 眠くなります。程よいリズムがなおさら眠りを誘います。この素晴らしい芸能を理解するには高いハードルを越える必要があります。今日は少しだけでも扉を開けて中を覗いてきました。まだ何もわかりませんが、ほんのちょっとだけ距離が縮まった感じがしました。
 小淵沢にも能楽堂があり薪能を催しているようです。次は野外で能鑑賞かな。

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