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錦秋の上高地から乗鞍へ 1

 10月のちょうどど真ん中の13日から15日、2泊3日の超豪華旅に出た。実は数年に一度、先輩の友人が大盤振る舞いで二組の夫婦を御招待していただく、まことに有り難いイベントがあって、今年は秋の上高地と相成った。
 何しろ中身が凄い。上高地の帝国ホテルにご滞在して、次の日は乗鞍の麓の白骨温泉は笹屋と言うこれまたTVの旅番組でレポーターが泊まるのを羨ましそうに見ていただけの旅館に泊まる。
 と言ってもただリッチなホテルでセレブ気分を味わうのではなく、最大の目的は今や廃道寸前の乗鞍スーパー林道の安房・白骨区間を紅葉を見ながら歩くというのが主旨なのだ。パトロンのW氏が数度この時期にいつも一人で素晴らしい紅葉の中を自転車で走っていて、一人じゃもったいないと我々を誘ってくれたのだ。ご招待客は我々夫婦と、小淵沢のH氏御夫妻。Wさんは独身なので総勢5人の道中となった。実はもう一人自転車仲間のIさんの奥様が予定に入っていたのだが、残念ながら風邪をひいて来られなくなった。

 Hさん御夫妻を途中で拾って、松本駅へ。ここでW大先生をピックアップ。面子が揃っていざ梓川を遡って一路島々を目指す。沢渡の大駐車場を見送って、国道をそれて白骨温泉へ向かう。車をまず白骨へ置き、タクシーで上高地へ。賑やかな営業上手な運ちゃんのガイドを聞きながら、釜トンネルを抜ける。久しぶりの大正池の変貌振りに驚く。湖面は随分後退し、看板の立ち枯れた大木も数えるほどに。昭和も終わって平成もそろそろ20年。大正は遠のきます。
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 昼前に帝国ホテルに着いた。Wさんはここでも顔で、総支配人が挨拶に来る。さすが、泊まる部屋も最良の部屋を用意してくれているらしい。
 荷物を預けて昼食を兼ねて上高地の散策。やっぱり人が多い。でも実は今年の異常気象のせいか、1週間以上紅葉には早いようで残念。紅葉の写真を狙うサンデーカメラマンもたくさんいたが、残念そうに少ない色づいた葉を探していた。実は私もその口だが。
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明神まで行って戻ってくる。久しぶりの明神だが、池を見るのに拝観料がいる。昔はそんなこと無かったと思ったのだが・・・。
相変わらずごった返している河童橋をやり過ごしてホテルに戻ると、荷物は部屋に届いていた。
 しばらく部屋でお話をして、5時半になったところでディナーが始まった。少し早いが山の上なので抵抗がない。
 メインダイニングは満席。みないよいよ出てくる料理を楽しみに待っている。で、本日のコースは・・・
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フォアグラだの、マツタケだの、普段お目にかかりにくい食材のオードブルに始まって、
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ティラミスの北アルプス風で締める豪華な顔ぶれ。中間のいくつもの料理は敢えて伏せておきますが、まあ、山の上で軽く食べる類のものではなく、都会でもそう食べられないクラスのものであるとしておこう。昔かの村上信夫シェフもここで腕を振るったと言う。帝国ホテルの腕っこきがこのリゾートを任されているのだから察しがつく。
 食事の後はロビーの大きな暖炉で寛ぐ。煙突の化け物見たいなファイヤープレースに薪が置かれめらめらと赤い炎を揺らしている。薪のくすぶる快い香りと、しっかりした温かさが全館の暖房を司る。緩やかにゆれる炎を眺めているうちに快い睡魔が押し寄せてきた。
Kami06
<続く>

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