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清春芸術村

長坂にある清春芸術村に行きました。
北杜界隈では小泉の平山郁夫シルクロード美術館と双璧をなす文化観光スポットです。
シルクロード美術館もこの清春芸術村も冬期のある期間、北杜市民は無料で入場が可能になります。
清春芸術村は2月一杯がその期間でした。気になる存在でありながらまだ一度も行ってなかったので、月末の晴天を狙って出かけてみる事になりました。

南アルプスが目の前に迫る絶好のロケーションに芸術村が広がります。
園内に入ってまず目立つのはラ・リューシュと言う建物です。円形のレンガ張りの建物はエッフェル塔の設計者ギュスターブ・エッフェルのデザインで、オリジナルはパリにあります。これを模してこの地に建てられ、パリのそれと同様にアトリエとして芸術家の創作活動の環境が整えられているそうです。

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メインの展示館は清春白樺美術館です。白樺派の作家達が「幻の美術館」として描いていたものをこの地に実現したものらしいです。
企画展示としてその白樺派にちなむ巨匠達の展示が行われていました。
またこの美術館の主要な所蔵品であるルオーの特別展示も行われていました。
こじんまりした美術館ですが、その分絞り込まれた作品で優しくゆったりとした好感の持てる展示となっていました。

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芸術村の中には他にもいくつか建物と展示が散在しています。

光の美術館は安藤忠雄氏設計のコンパクトな建物ですが、照明は自然光のみと言うユニークなデザインです。スペインのアントニ・クラーベの作品が収められています。
ジョルジュ・ルオー記念館という可愛らしい礼拝堂もあります。
敷地奥の林の中には梅原龍三郎の東京から移築したと言う和風アトリエが建っています。

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広い中庭の芝のなかにトリコロールをなびかせた塔の様なものが聳えています。
あのエッフェル塔の螺旋階段の一部です。老朽化した階段を交換した際に幾つかに分割され、この地にやって来たそうです。本物です。

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庭の奥の桜の木の間に不思議な建造物があります。
ツリーハウスではなく茶室とのこと。正式には茶室 徹(てつ)。
作家の阿川弘幸氏の命名で赤瀬川源平、南伸坊氏らが手伝って作り上げたとのことです。

清春芸術村はやはり桜の季節が良さそうです。
周囲には立派な桜がたくさんあり、建物と背景の南アルプスとの織りなす景色は豪華絢爛な一幅の絵巻です。

さて今年の桜はどうかな?
北杜、富士見、そして有名な信州の桜の名所・・・どう巡って楽しむか、作戦を立てなければなりません。

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