スノーシューやらスキーやらで忙しい週末から週明けでした。
それでもミニワッターの制作は進みました。
ヤフオクで入手した真空管も届きました。
6N6Pというロシア生まれの真空管です。
届いたのは間違いなく新品の様で一安心。でもパッケージが箱ではなく、一枚の紙で箱形に包んでいるのがユニーク、ロシアって感じで笑えます。
出来上がっていたユニットを組み込んで、段階を追って動作確認しながら最終アッセンブリに進んで行きます。
電圧を確認しながら異常が無いか注意しながら作業を進めます。
出力トランスをつないで電源をオンにした時、異常を感知しました。
トランスが怪しい唸りを発してます。ジーッと結構大きなノイズを上げています。左チャンネルがおかしいようで、右は何ともありません。
真空管まわりの電圧をチェック。特におかしいところはありません。
あー、またやっちゃた・・・何処かでミス配線。多分異常発振を起こしてます。
気を取り直して配線をチェック。ユニット部は問題はないようです。
ユニットから真空管ソケットへの配線でおかしいところを発見。
グリッドへの入力が左右入れ違っています。
これじゃ発振する訳だ。即配線をやり直して、再び電源オン。
今度はトランスの唸りは感じません。良かった。
全ての配線を終え、再度チェックのあと、いよいよ音出しです。
澄んだ深みのある音でスピーカーが鳴り始めました。
心配していた発振は無く、ハムなど邪魔なノイズもありません。
最後の調整を施し、トランスケースを被せ、底板をはめて、ミニワッターが完成しました。
先日作成したFET差動プリアンプ、USB-DACと結線、これでぺるけ式ミニワッターシステムが完成です。
音の印象は素直で伸びのある好感の持てる音です。
私の好きなJAZZピアノや小編成の室内楽に相性がぴったり、心配していた音量も普通に聴くには十分です。高域の艶や低域の締まり、洗練された品の良い響きです。
1Wに満たない小出力のアンプ、消費電力は30W程、普段着の真空管アンプが低コストで完成しました。ぺるけさんに改めて感謝です。
真空管のアンプは生き物です。火を入れて真空管を馴らす必要があります。コンデンサなど他のパーツもなじむ
エージングを兼ねて暫く聴き込んで行きたいと思います。