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なかなか良い山、雨乞岳

週末に「山と無線」の仲間が集うミニフェスティバルがありました。
フェスティバルと言っても盛大なイベントがある訳ではなく、仲間がそれぞれ山に登って何処かで落ち合ってミニ宴会でも開こうと言う趣向です。

数年前には新築間もない我が家に白羽の矢が当たり、むさ苦しい山男で狭い空間が埋め尽くされた事がありました。
今年の集いは鳳凰三山の麓の「青木鉱泉」が集合地になりました。
参加者は9名。それぞれ小グループに分かれたり、個人だったりしながら勝手に山を登ってからの集合です。

私は神奈川から参加の2人と一緒に白州町の「雨乞岳」に登ります。
実はもう一人参加予定者がいたのですが、直前の海外出張で不参加を余儀なくされ、3人での登高になりました。

雨乞岳は白砂山同様小淵沢からよく見える山です。以前はサントリーのウイスキー醸造所の付近から長い尾根を登る結構な難コースだったのですが、近年少し北側の尾根に立派なルートが開かれ、登りやすくなりました。

白州ビレッジまで車で細い林道を上がります。
駐車スペースの向かい側に登山道の案内標識、そこからしばらくは落葉樹林の階段が続きます。
整備された階段で足元は良いのですが、ピッチが合わずに辛い登りです。勾配もなかなか・・・・

途中指導票にある数字を目安に登ります。#7まであるようです。
白州ビレッジ周辺の#3の周回遊歩道の分岐を過ぎて間もなく登山道は尾根っぽいところを歩く様になります。
階段も結構な傾斜でしたが、さらに急な山道が続きます。
一度山腹を巻く様に登り#4の標識で稜線に飛び出します。
ここで休憩、と思ったら、下山中の登山者から「少し上に見晴らしの良いポイントがありますよ」との情報を得ました。
更に急登を喘ぐ事10分、林が開け南方面が見渡せる絶好のポイントに到着しました。

すぐ目の前に日向山。そこにはすでに2人の仲間が到着しています。無線で交信、状況を確認し合います。
甲斐駒、鳳凰三山、そして富士山。それらの山々の絶好の展望台です。この先の山頂が楽しみです。

この先はきつい上りもだんだん緩んできます。落葉松の林はまだ紅葉には早いようです。月末くらいが良いのでしょうか。
#5の笹の平の先で一度登山道は下り始めます。山頂付近は遠くからみると2つのコブの様に見えるのですが、その鞍部に入ったようです。
行く手を見上げると最後の雨乞岳のなだらかなピークが、ほんのちょっとだけれどきつい上りを残して聳えています。
最後の力を振り絞って山頂に立ちました。駐車場から2時間半の登りでした。

山頂は樹林に包まれていますが幸い南東方面だけは開けています。甲斐駒から富士山、奥秩父へかけてのパノラマを楽しむ事が出来ます。
静かで眺めも良いとてもおとなしい山です。ゆっくりお昼でも食べながら山を眺めていると時の経つのを忘れてしまいそうです。
北杜市にはたくさんの山々がありますが、ちょっとマニアックでしかも登りやすい山として「雨乞岳」はお薦めに値します。

我らが小淵沢も俯瞰出来ますが、肝心の我が家方面への展望は樹々に邪魔されはっきり見る事は叶いませんでした。

仲間はここで無線交信開始。運用は50Mhz帯。もうちょっと高度があれば関東平野の無線局とたくさん交信が出来るのですが、思った程では無かったようです。

さて今日は下山してから青木鉱泉まで移動しなければなりません。適当なところでアンテナをたたんで下山開始です。

歩きやすい登山道ですが結構なそこそこ傾斜もあります。下りはストックが欲しい所ですが、残念、忘れてしまいました。
最後の階段が結構きつい・・・飽き飽きした頃に登山口に戻って来ました。下山時間は1時間半でした。
今回は少人数で気合いを入れて登ったため往復4時間でしたが、登り3時間、下り2時間を見ればゆったりと山を楽しむ事が出来ると思います。

駐車場を出て一旦我が家に戻ります。ここで日向山組の2人と合流、一路青木鉱泉へ向かう事にしました。
青木鉱泉は武川の少し先・・・とタカをククってのんびりお茶を飲んでから向かったのですが・・・
カーナビに出て来る予想到着時間を見てびっくり。もうすでにとっぷりと日が落ちる時間です。
距離的には大した事はないはずなのに、とどんどん細くなる山道を走り続けます。
途中舗装路も現れるも、すぐに穴ぼこだらけの地道に。山は日が落ち真っ暗の中を進みます。
行けども行けども青木鉱泉は近づきません。
やっとの事で御座石鉱泉との分岐。そこから更に心細い山道を走って、やっと樹簡に鉱泉の灯火がチラチラ見えた時はほっとしました。
駐車場には別方面から来た仲間が、やはり同じ様に不安な山道を走りやっと着いたとため息をついてました。

宿での楽しい会食のあと、部屋に戻って無線談義。話題は私も購入したKX3で持ち切りです。
同宿の登山者から「すみませんがもう少しお静かに!」と大顰蹙を受けたところで散会、就寝。

次の日は9人中7人で甘利山から奥甘利山へ。それぞれ無線をたっぷり楽しんで下山しました。

山が好きで無線も好き、超お宅おじさん軍団の楽しい合宿集会のお話でした。

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