今日は仕上げの作業に入ります。
基本の壷体の表面へ縄目を施す作業です。
本物に比べ巨大化したレプリカです。シェイプはともかく、大きさだけは忠実に・・・とは先輩の言。
縄ないは特訓の成果でなんとかマスターする事が出来ました。
LR原体という撚りの縄を斜めに滑らせて行くと縦目のきれいな文様が陶土に刻み込まれます。
これがまた結構大変です。相手は三次元の曲面、しかも柔な陶土で力加減が難しいのです。
なんとかだましだまし全体に模様をつけました。まあちょっと見には縄文に見えます。
次の作業は蛙のエンブレム?
蛇とか蛙が縄文の代表的モチーフで、いろいろな形で土器を装飾します。
この器の場合、足がついているのがポイント。とてもチャーミングです。
しかしこんな単純な造形ですが一筋縄では行きません。
どうしてこの形が出来たか?
縄文人と会話するつもりで方法を探り導きだせ、とのアドバイス。うーん、縄文語は理解出来ない・・・
まあ格好はなんとか付ける事ができました。
蛙が付いてほぼ全体が整った縄文土器です。
サンプルに比べていかに巨大かが分かります。奥にある妻のも同様、夫婦揃って大きいのが好きなようです。
最後の仕上げは蛙の足です。紐状の粘土を貼付け、刻みを入れて文様を付けます。
反対側に突起と足があります。尻尾かと思っていたのですが、尻尾の様な突起は蛙の頭の破片。もともと同じ様な蛙が両方に付いていたようです。考古館館長の話です。
製作中のMさん。我々をこの会に来られる様にご尽力頂いたKさんの奥様です。
お二人が挑戦中の壷は大型で文様も複雑。さすが先輩です。出来上がりは明日公開の予定です。
ほぼ完成形になった所で今日の作業は終了。
館長さんからいくつか問題点の指摘を頂いたものの、大きさについてはお目こぼし。
外形で1.5倍、乾燥・焼成前ですが重量は倍あります。
今夜一晩少し乾燥させ、明日は慎重に家まで運びます。