© 2019 suzuki@ugc. All rights reserved.

70からの手習い その2

まずマウスピースを買うつもりで店員さんとやりとりが始まりました。
自分の楽器は持って来てないので、店の物をお借りしたいとの申し出に快く応じてくれました。
楽器はなにを使ってるか聞かれ、今使ってる楽器を告げると、同じものがないと言う。
そこでこれ幸い?家計的になんとかなりそうな範囲の見積額を告げ、相当する楽器を吹かせてもらうことになりました。

店員さんは適当なマウスピースを何本かと、楽器を3本、違うメーカーのを用意してくれました。
あまり上手に吹けませんが、吹きやすさを念頭に、マウスピース・・・ちなみにマウスピースとは唇に当てて音を出す部品・・・を取っ替え引っ替え試します。
ついでに楽器もあれこれ変えて吹き比べ。
まともに吹けてないので良し悪しの判断は???ですが・・・

ちなみに黒く変色しているのが持参した(これだけは持って行った)自前のヤマハ。
店員さんのオススメがちょっと細身に見える上のマウスピース。
Stomvi(ストンビ)と言うスペインの物。
スペインでも管楽器作ってることは寡聞にして知りませんでした。
比較的新しいメーカーではあるようですが、アンドレ何某という高名なトランペッターが愛用しているらしい。

これが結構相性が良いのです。
ちょっと使ってみようかな・・・と店員さんに告げると、そのときテスト用に吹かせてもらったストンビのトランペットにはこれが付いてくるとの情報。
ストンビの楽器との相性は確かに良いのです。

馴染みのないメーカーに戸惑いながらもストンビについていろいろ聞いて行くうちに、この楽器に興味が湧いてきました。
同じレベルの他のメーカーに比べると微妙な価格設定です。
ここで吹いた楽器はエントリーモデル。ヤマハの中クラスカレッジモデルより少々高いかな。
台湾製の同じくらいの楽器はそれよりもずっと価格は低くなります。
ヤマハは品質と信頼性が強み。
欧州でも南のスペインのストンビの品質はどう?ドイツ製などに比べたらどうなの?という不安が残ります。
ヤマハ・台湾・これ・・・で心は揺れ動きます。

なんだかマッピ(マウスピースのことを通?はこう呼ぶらしい)を買いに寄ったのに、どうも本体を買いそうな気配になってきたのです。
マウスピースに本体がついてきた!という笑えない結果が見えてきたのです。

結局ストンビのエントリーモデルを見積もって貰うことに。
東京を出る日に再度来店して最終決断、山梨へ持って帰るようなシナリオが出来上がりました。

山梨へ戻る日、楽器店を再訪。
ずっと相手をしてくれた若い女性の店員さんが出迎えてくれました。
用意していただいた試奏室には先日お願いしたS1というモデルの在庫が置かれています。
そこで告げた私の一言。
この一つ上のモデルも吹いてみたいのですが・・・

結局罠に落ちることになりました。
一つ上のモデルFORTEはやっぱり良かったのです。
今は全然吹けませんが、少し吹けるようになったら多分後悔するかもしれないし、また別の楽器が欲しくなるかもしれないので、思い切ってこれにしました。

初めて聞くメーカー。気になったのでいろいろネットで調べてみました。
ラテン系職人の気まぐれ品質というマイナスイメージは拭いきれません。
車に例えればこれはイタ車。ヤマハはトヨタ。バックとかシルキーはドイツ車。
でもプロが使うような高級ブランドには手が出せません。
手が届くところで考えると、ヤマハの中途半端なクラスよりも面白いのではないか・・・というへそ曲がり的選択もありということです。

外見上目立つのはウオーターキーと呼ばれる水抜きの形状。普通はコルクの栓をスプリング付きのレバーで操作するのですが、これはボタン式?スッキリしたデザインです。
仕上げは銀メッキ。
金色に輝くタイプはラッカー仕上げです。
音が微妙に違うらしいですが、よくわかりません。

おまけでこんなケースをいただきました。
よく電車でこれを背負っている若者見かけます。
ま、じいさんが背負っても誰もみないでしょう。

こちらが純正のケース。
中身のないケースを妻が、本物の方は私が、それぞれ背負って新宿から帰宅のバスに乗りました。

さあ、老人の部活が始まります。
落ちこぼれないよう励まないと・・・。

コメントを残す

Your email address will not be published.
Required fields are marked:*

*