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TMBに挑戦

平成最後の年もはや2月中旬。
相変わらず筆不精を悔いながらズルズルと月日が経って行きます。
でも何にもせずにボーッと生きてるとチコちゃんに叱られます。
実は今年大きな計画を練っています。
ツール・デュ・モンブランです。
あの過酷なレースに出ようと言う訳ではありません。
モンブランの中腹を一回りするトレッキングです。

トレッキングとは言え完全に一回りすると160Kmを超えるロングトレイルになります。
そこで年寄りにも歩ける方法がないものかと研究し始めました。
数年前に友人が歩いた経験や情報、数少ない日本語のガイドブック、ネットの書き込み情報などなどを元に、老夫婦でも楽しめるプランを練っています。

調べてみるといくつかクリヤーすべき関門があることが判明しました。

一つ目は体力です。
この点はコース取りで1日の行程を少なくしたり、途中に休息日を入れるなどして無理のない日程を組めばクリヤーできそうです。

二つ目は宿泊。ツール・デュ・モンブラン(以下TMBと省略)のルート上にはたくさんの宿泊施設があります。
しかしそのほとんどがいわゆる山小屋です。交通至便なホテルではなく収容人数も限られます。
日本の山小屋は予約なしで宿泊することができます。登山者の保護ということがベースにあるからでしょうか。
でも欧州の山小屋は予約が基本で、予約なしの場合ははっきり宿泊を断るそうです。
最近は日本でも予約が必要な小屋が出ているようですが、まだ行けば泊めてくれるが実情でしょう。
この小屋の宿泊予約とコース設定がTMB成功の鍵を握ることになりそうです。

行き当たりばったりでは難しい・・・ではどうしよう・・・と言うことで調べてみたら便利なサイトを発見しました。
TMB専門のブッキングサイトですね。

左回り、右回りのルートを設定し、日程を入力するといくつか行程上の山小屋が選択肢と出てきます。
そこまでの大まかなコースタイムも表示されるので自分の体力に合わせて小屋を選択、ホテルのブッキングサイトのように予約ができると言うシステムです。
その小屋の予約が完了したら次の日の行程へと進んで行きます。

全体のルートの地図です。
ずいぶんたくさん小屋があります。
でもこのサイトにも落とし穴が・・・人気の小屋、例えばボンノム小屋、エリザベッタ小屋、ボナッティ小屋などツアーでも定番になっている小屋の予約はできません。
これらの小屋には直接連絡が必要です。

それらを踏まえながらコースの組み立てをしています。
直接予約の小屋との連絡も取りました。
でもなかなか返事がこなくてヤキモキさせられたり、なかなか素直には事は進みません。

でもなんと予定している小屋は泊まれそうです。
計画実行は7月中旬。まだまだ先の話です。

実際に歩くコースについてはガイドブックが役たってます。
「トゥール・デュ・モンブランを歩こう 素敵な山小屋とすばらしい展望 (~ヨーロッパアルプスのロングトレイル案内) 清水昭博著」
この一冊でTMBの概要を知ることができます。

地図も手に入れました。
ベルギーの地図専門店で通販しました。
前回ドロミーテの時にもお世話になった地図専門店です。
フランスとイタリアの出版社が発行しているものです。
フランスのはTMB全体が2.5万図で2枚に分割。
イタリア版はクールマイヨール周辺のものだけ手に入れました。

イタリア版とフランス版では微妙に表記が異なります。
左がイタリア版、右がフランス版です。
わたし的にはイタリア版の方が情報量が多いながらスッキリ見やすく感じます。
登山道なども細かに記載されていてルートを掴みやすそうです。

さあ、これで材料は揃いました。
あとはTMB踏破に向けて新たな試練が待ち受けてます。
脚力の強化、体力健康の維持増進、そして資金繰り←これが最大の難関。

旅は計画でかなりの部分が決定します。
個人旅行に貧弱語学力で挑むにはなおさら事前準備が必要です。
骨組みが出来てきたTMB。
しばらく楽しみながら肉付けして行きます。

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