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浮気から本気に

またまた更新さぼってました。
そうこうしているうちに秋が近づいてきて、朝晩はしっかり冷え込むほどになりました。

イタリアの山旅に合わせてカメラを新調しました。
大きく重いフルサイズのデジ一眼から、軽くてハンドリングの良いミラーレスに宗旨替えです。
とりあえず旅の機材として導入しました。
フルサイズと併用するつもりで、軽い浮気?ごごろの一目惚れの結果がFujifilm X-Pro2でした。

それに白羽の矢を立てた理由は前にも書きましたが、、、。
その1 撮って出しの絵が素晴らしい(LAW保存で現像、の手間が要らない)
その2 交換レンズの性能もなかなかでデザインも良い
その3 レトロなデザインが秀逸
などなどです。

しばらく使ってみての感想を書いてみたいと思います。

D74_9536

【機能・操作性】
レトロなデザインは往年の名機ライカなどレンジファインダーカメラを彷彿とさせます。
でも中身は現代のミラーレス一眼。
レンジファインダー的ファインダーは備えてますが、私の場合結局は実画像が確認出来る電子ファインダーに頼ることになります。
街中でのスナップなど中心の撮り方であれば恩恵に預かれますが、じっくり絵作りという使い方には慣れが必要です。

軍艦部に配置されたダイヤルのデザインに惹かれてます。
フィルムカメラからのユーザーには違和感なく受け入れることができます。
この機能の素晴らしいところは、電源を入れなくても撮影のための設定ができることです。
絞り環のあるレンズを使えば、ISO感度、絞り値、シャッタースピードをカメラの外からいじることができます。
これ、慣れると素晴らしい機能だと気づきます。
昔は当たり前だったのですが・・・。

操作に関してニコンと異なる部分があり、慣れが必要でした。
レンズの着脱の方向が逆なのが最大の違いですが、別に戸惑うことはありませんでした。

【画質】
このカメラの撮像素子はAPS-CでフルサイズのD700に比べて不利ではないかと思ってました。
レビューでは褒めちぎられてましたが、あてにはできません。
ところがどっこい頑張ってることに驚きを隠せません。

DSCF2913

DSCF0787

私の撮り方はだんだんズボラになってきて、Lawで撮って現像作業とは無縁になってます。
いわゆる撮って出しです。
D700から出てくる画像はストレートに使えず、毎回補正してました。
ところがfujiは出てくる絵がほとんどと言って良いくらい満足できるレベルでした。
フィルムシミュレーションで好みの色調を選ぶ楽しみもあります。
抜けが良く、奥行きがあり、色のりの良い上質な画像が、ポンと吐き出される小気味よさがあります。
D700の場合軽くシャープネスをかける必要がありましたが、Fujiはその必要がないくらいシャープな絵を出してきます。

この画質だけでもFujiを選んで良かったと実感してます。

DSCF0804

まだ使い始めて3ヶ月ですが幾つか不満も出てきてます。
細かいところですが、軍艦部右端の露出補正ダイヤル。
指に当たりやすい位置にあるため知らないうちに動いてることがあります。
シャッターを切るときにファインダー内の情報に気を遣えば異常を検知できるのですが、急いでシャッターを押したりするとき、後で気づいて大慌てしたりします。
これはコンデジのX20で経験してます。

バッテリーの保ちは悪いです。
気合を入れて撮っていると半日保ちません。
イタリアでは1日で3回バッテリーを入れ替えたこともあります。
予備は必携です。

DSCF3346

今回の旅では山中でのバッテリー切れに備えて、モバイルバッテリーとUSB対応の充電器を携行して、移動しならが充電しました。
ミラーレス機の宿命なのかも知れません。
ニコンは1週間も平気で持ったこともあるのですが。

もう一つファインダー位置の差です。
光学系のファインダーを持つ一眼レフのファインダーは大体ボディの中央にあります。
レンジファインダー型のX-Pro2はボディの左端にあります。
慣れれば位置による覗きにくさを感じることは無いのですが、私の場合左端にあることで一つ問題が出ました。
水平が出ないのです。
普通のペンタプリズム型のファインダーは中央なので、水平を出すために傾ける角度は少なくて済みます。
左端のファインダーの場合、傾きを直すのに少しだけですが大きく修正します。
それも慣れだとは思うのですが、無意識にファイダーを覗いてシャッターを切ると、傾いてしまいます。
構え方が悪いのでしょうねえ。
でもペンタ型の時にはあまり気にならなかったのですから、やっぱりファインダー位置の違いがあるのではと思ってます。

ファインダーで言えば倍率の問題もあります。
X-Pro2のファインダー倍率、つまりファイダーを覗いた時に見える大きさの違い、は約0.6倍。
D700は0.72倍。
少しの違いのように感じますが、意外とその差は大きく感じます。
一眼レフのファインダーに慣れてるので、一歩下がって覗いているようで落ち着かないものがあります。
やっぱりペンタ付きの一眼があってるのかな。

少しでもカメラに慣れるために毎日の散歩に連れ出してます。
今日は棒道の一部を歩いてました。
週末なので結構人とすれ違います。
前方からカメラを提げてくる人がいます。
遠目からも何やら親近感のあるフォルムのカメラを提げてます。

DSCF0881

何とX-Pro2ではありませんか。
お互い珍しいものを見たと驚きを隠せません。
思わず握手。
マイナーと感じていたカメラですが、じわっと愛好者が増えてるようです。

先日悪い噂を耳にしました。
プリズム型ファインダーのX-T1がモデルチェンジ。
X-T2として近日デビューとのこと。
どちらかと言うとペンタプリズムファインダーが自分に合ってると認識した今、この新機種は魅力です。

X-Pro2で浮気して、X-T2で本気に。
Nikonとの離婚危機が浮かび上がってきました。

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