さて基板ができました。
注文しておいたケースも到着です。
一番厄介なケースの加工に入ります。
今回使用したケースはなかなかの高級品。
一万円で来る千円札のお釣の枚数が少ないほど高い?のです。
ボックスではなくパネル構成になっていて、このアンプの場合のレイアウトでは分厚いアルミパネルに、大きなキャノン端子用の穴を開けなければなりません。
24Φの穴を粘りつくアルミに綺麗にあけるのはなかなか大変な作業です。
小さな穴をリーマで広げても良いのですが今回は7個もあります。
師匠のお告げを守って超硬チップ付きのホールソーを奢る事にしました。
さて準備が出来たところで友人宅のボール盤をお借りして作業敢行。
大穴、小穴も無事貫通してパーツの取付も終わりました。
バックパネルの様子です。
ずらり並んだXLRキャノン端子が壮観、プロ用機材の匂いが漂います。
USB、入力2系統、出力は1系統です。
パネルはその後基板など組み込みながらケースへと変身して行きます。
部品組付けが済み予備配線が済んだフロントパネル。
ロータリースイッチに複雑に絡んだ配線はケースに組み込んでからは困難です。
隣り合ったボリュームにも配線しておきます。
バックパネルのXLR端子にはアースラインだけ先に銅線で通しておきます。
出力に使うライントランスです。
このトランスがこのアンプの肝です。
タムラのトランスが定番ですが、たまたまオークションで見つけたのがこれ日本光電のE-8480。
素性が良く分からないのですが600Ω:600Ω。同じような仕様のタムラ製も推薦トランスにあったので、駄目元で落として見ました。
2本で4.2k円と格安でした。
届いた現物は新品同様の綺麗なもの。
測定機器が無いので不安なところに救いの手が。
ぺるけ師匠が測定してくれると言うのです。
早速お願いしたところ、とても素直で良いトランスである事が判明しました。
このトランスは基板実装タイプなので例のIC基板にのせて使うことにしました。
でもそのままでは配線しづらいので、ピンヘッダーとコネクター端子を使うことにしました。
ハンダ付けより信頼性に欠けたり、音質的に不利?かも知れませんが組みやすさ、利便性を追求する事にしました。
さあ最後の関門は基板の組付けです。
基板間、コネクタ間のワイヤーリングで苦労ししそうです。
(その3に続く)