大雪から半月が過ぎました。
その大雪の復旧作業中に事故が起きました。
不用意に開いていた上着のポケットから滑り落ちた携帯が、雪の彼方に紛れ込んで行方不明になったのです。
遭難区域はほぼ断定出来ていて、何度も捜索を重ねたのですが、残念ながら見つける事が出来ませんでした。
そして、確信犯と後ろ指を指されながら、ガラケーからスマホデビューを果たす事になったのです。
早朝、一緒に雪かきに励んだご近所さんがやって来ました。
件の携帯を発見したとの事。
小海線の踏切付近の道路脇の残雪の上に、ちょこんと小さな黒い携帯が顔を出していました。
携帯には凍った滴が貼付いて、まるで若い女性のデコ携帯。
あれから2週間、諦めていた携帯が冷凍状態で発掘されたのでした。
電源を入れてみました。
起動しました。
バッテリー切れで、すぐにシャットダウンしてしまいましたが、壊れずに生きていたようです。
無事生還を果たしたガラケーですが、せっかく戻っても行き場がありません。
今度またスマホをなくした時の用意にしっかりキープという事ですね。
さて、確信犯と見られた今回のケース、無実の罪をはらすのには時間がかかりそうです。