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オーディオの謎

最近目立った出来事も無く、モノトーンに閉ざされた景色に変化も見いだせず、それと言ったネタも無くて、更新もさぼってます。
寒い寒いと縮こまっているばかりでは筋肉も落ちるばかり、基礎代謝が減ってるのに食べる量は増えていて、体重計の針は左寄り・・・
それではまずいと一日一度5、6km程は歩く様にしてはいるのですが、それ以外の時間は読書か音楽に費やしています。
そこで音楽を聴く時間が長くなると、ついついオーディオ装置が気になりだします。

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買い物ついでに立ち寄った書店で手に取ったオーディオ雑誌の付録につられて久しぶりに買うはめに。
究極のオーディオチェックCD・・・何が究極かはさておき、ものは試しです。

解説ページを見ながら我が家のシステムのチェック開始。

型通りに左右のスピーカーでの信号チェック。まあこんなものかな。
続いて20Hzから20KHzまでの正弦波連続スイープ。
人間ドックよろしく聴力検査と思って聞き始めるが・・・徐々にうわずって行く音はやがて鼓膜を刺激して拷問かと思える音域に到達。
人間よりも高音域の聴力に優れる我が家のワンコは、飛び上がって驚いてました。
結局能力の低下著しい堕耳にとっては、どの周波数まで再生出来ていたのかは???

その後は生録した各種音源が次々登場しました。
その中に近所の美術館に設置されたパイプオルガンもありました。
ちょっと近親感をもって聞いたりします。

各音源に対して色々コメントがあります。
収められた楽器や演奏のニュアンスが正確に再現されるか、と言う様なことですが、中には「ドラムの最後の一打・・・指先を使って微かに叩いている音・・・を聴き取れるか」とか「(録音中のノイズだと思われるが)付近を飛ぶ航空機の音が確認出来る・・・」など、うっかり聞き逃したり、再生出来るのかなと思われる様なコメントが書かれています。

実際ドラムの微かな音や、飛行機の騒音など、どんなに耳を澄ませても我が家のスピーカーからは聞こえてはきません。
と言うより私の耳には聞こえない・・・と言った方が正確かのかも知れません。
でも権威ある?オーディオ専門誌が自信を持って送り出して来たCDですからインチキやハッタリは無い!はず。
アンプを変えたり、スピーカーを繋ぎ直したり、あちこち向きを直してみたり・・・と大騒ぎ。

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妻の顰蹙を買いながら、面白くもない音源をかけ続けること数日間。
結局システムは一番おとなしい形で再編成することになりました。

昨年の冬専用のスタンドを作成して再生したELACですが、ちょっと癖が強かった様です。
改めてDALIに戻してみた所、そのバランスの良さを再認識、しばらくはDALIのロイヤルメヌエット2で行く事にしました。
小さなウーファーですから低域の力強さはありませんが、素直な響きで現状の使い方に向いてます。

アンプもぺるけさんの6N6P平衡バージョンの1W機で必要十分との結論。

さて件のオーディオ誌のページを繰って見ると、ハイエンドオーディオの記事が満載です。
6桁台それも後半のアンプやスピーカーが目白押し、7桁台の高級機も堂々と紹介され目を疑ってしまいます。

翻って我が家のシステムは・・・
アンプは自作とは言うものの、制作費は約3万円ちょい。
しかし歪み率や周波数特性など基本的特性がしっかり抑えられた基本設計の優れたアンプです。
スピーカーはいまや低価格帯の入門用ともいえるもので10万円でお釣がきます。

たかだか1wの出力で、小さなスピーカーをおとなしく鳴らす、これが身の丈に合った楽しみ方と言う結論です。
たしかにハイエンドオーディオ機器から流れて来る密度の濃い音場空間、下衆な表現をすれば一万円札を敷き詰めた様な重厚な音はでません。
こちとらは薄っぺらな一円玉をぱらぱらバラまいたようなものです。
でも決してチープではありません。音楽を心から堪能することが出来ます。
音の一つ一つは大事ですが、微細な事に拘るあまり、肝心なものを見落としてしまいたくはありません。
木を見て森を見ず、落とし穴にはまりかけていた自分に気がつきました。
おっと、危ない危ない。

でも、明日になったら、懲りずに耳を澄ませて固唾を飲んでいる自分がいるのかな。
微かな引っ掻き音を探して・・・。

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