やっと動く？小海線

　震災から２週間が経ちました。なんだか随分遠い昔の夢のような出来事ですが、連日TVや新聞の報道を見るたびに、悲惨な現実に呼び戻されます。
　直接的な被害は無かったこの地でも、計画停電はやって来ます。まあ不便な事は事実ですが、このくらいの我慢ですむのですから、我が儘は言えません。
　この計画停電の間接的影響なのか、地震後小海線はずっと運休していました。走る列車が無くなり、線路に錆が浮いてきて、まるで廃線した軌道の様相です。
　その小海線がやっと動き出す気配を見せました。日曜の朝、久し振りに踏みきりの警報が鳴り、遮断機が降りました。しばらくして歩くような速度の気動車が現れました。方向幕には「試運転」と書かれています。踏みきりの手前で一時停止して、踏みきりの様子をしっかり確認し、その後再びゆっくりと走り出して行きました。
　今日はこんな調子の試運転列車が２往復しました。やっと明日からいつもの小海線が見られそうです。
　すこし普通の生活が戻って来ました。これはとても贅沢なことかも知れません。早く日本全体が当たり前の日常に戻って欲しいと願っています。