ヨーロッパの街は大きな川と密接に共存しているように思えます。パリのセーヌ川、ロンドンのテムズ川、ローマのテヴェレ川など枚挙にいとまがありません。
今回訪れたフィレンツェにはアルノ川が流れていました。他のヨーロッパ大陸の川と同様このアルノ川もゆったり堂々と流れていました。ただトスカーナの丘陵地帯を流れてくるこの川は、時々氾濫して大きな被害をもたらして来たようです。今回の滞在中2日ほど雨が降りました。するとみるみる水嵩が増し、濁った激しい流れに変わり、この川の秘められた歴史を覗いたような気がしました。
この街の中心となる橋がヴェッキオ橋です。
これはウフィッツイ美術館から見たヴェッキオ橋です。ウッフィツイの建物からバザーリの回廊が橋の上につながり、屋根のある独特な景観を造り出しています。
橋の上はこんな感じです。橋の上流側半分はバザーリの回廊です。
回廊の下階は貴金属のお店が軒を連ねています。反対側にも貴金属店の家並みがあります。この辺り、その昔お肉屋さんが建ち並ぶ庶民的な一角だったようですが、16世紀ごろから貴金属店に変わっていったと言う事です。
フィレンツェ観光の中心部であり年中観光客が行き交い、とても賑やかでした。
ミケランジェロ広場に向かう途中で見たアルノ川。早朝、無風快晴、静かな水面に映える街並みが印象的でした。