今年も恒例の新蕎麦手打ちの会がW先生宅で行われました。打ち手は例年どうりのA師匠。
いつもは素人相手に丁寧な蕎麦の講義があって、蕎麦が打ち上がって口に入るまで結構な道のりと時間がかかり、なかなか実食時間がやってこないのですが、今年は手回し良く、早朝打ったものを持参いただいて、早々に口に入れることが出来ました。
師匠が仕込んできたのは2種類。最初は長野産の蕎麦。長野と言ってもこの近所の産らしく、多分富士見辺りの蕎麦かも知れません。お味はと言えば、平均的な素朴な感じのお蕎麦ですが、美味しいです。
次にゆであがったのは北海道産。腰があってつるっとした食感で喉ごしが良く、香りもあってなかなかの評判でした。
さて今日も実際に打って頂きました。粉は昨年も好評だった会津喜多方産の粉。でも昨年まで使っていた粉は入手出来ずに、産地は同じでも違う銘柄の粉になりました。
打ち始めて師匠が去年の粉との違いに気づきました。打ちやすいようです。つなぎを多めに入れたり、湯捏ねしたりして何とか形に出来た昨年の粉ですが、今年の喜多方産はストレートに良い蕎麦生地に仕上がって行きました。
打ち上がったお蕎麦がこれです。ほんのり緑がかった新蕎麦特有の色合いで、つるっと腰のありそうな茹で上がりが期待を膨らませます。
美味しいです。ツルッと喉を通りすぎる食感、固すぎず柔らかすぎず、ほんのり鼻を抜ける新蕎麦の香り。
今年も楽しませて頂きました。師匠のAさん、勧進元のW先生、ごちそうさまでした。