DXからFXへ

　カメラのフォーマットが変わりました。DXからFXへ移行しました。　35mmフィルムと同等サイズのFXフォーマットのカメラが仲間入りしました。
　銀塩時代からカメラをいじっている身とすれば、DXサイズにはいろいろ不満がありました。画質云々はそれほどの問題じゃないのですが、レンズの焦点距離とか、ファインダーの見え方とか、ちょっとしたところで違和感があったのです。
　久し振りに手にするフルサイズのカメラ、ファインダーをのぞき込んだ瞬間に感激が押し寄せます。
　今まで使っていたDX機は、そのか弱いファインダーを克服するために、マグニファイングアイピースを強引に装着したりして、何とか見やすいファインダーにすべく努力をしてました。
　やって来たFX機は視野率95％の普及機レベルのファインダーとは言え、のぞき込んだ目をグルグル回さないと隅の方まで確認出来ないくらい広いファインダー像、ああこれが一眼レフなんだという記憶を蘇らせてくれたのです。
　上の写真は両機の側面です。パッと見FXとDXの兄弟機は見分けがつきません。しかしこの角度ではその差がはっきり現れました。頭の部分、ペンタプリズム回りのボリュームに圧倒的な差が出ています。ずっと大きな撮像範囲を映し出すために、プリズムもグンと大きくなるわけです。
　FX機は少し大きく重たくなりました。でも不思議なことにシャッター音が小さいのです。マウント穴をのぞくと大きなミラーが見えるのですが、それが上がり下がりする事を忘れさせるくらいの小さくて小気味よい音がします。
　さあこれで昔から使っていた単焦点のレンズが素直に使えます。マニュアルフォーカスのツアイスのレンズも密かなブームのようです。また写真の原点に立ち返って、いろいろ楽しんで見ようと思います。