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チェロのコンサート


 毎年この時期に「八ヶ岳国際音楽祭」が開催されます。中国琵琶とオルガンのコラボや、JAZZフェスティバルや、東西音楽の交流を掲げて10日間ほど北杜市内各地でコンサートが開かれています。
 その中の一つ、「プラハ・チェロファミリー チャリティコンサート」を鑑賞してきました。
 ヴラダン・コチさんとそのご家族の皆さんの演奏会です。
 コチさんはチェコ生まれ。旧体制下で反戦活動をして「良心の囚人」となり投獄された辛い経験をお持ちのチェリストです。現在はプラハ音楽院教授として世界で演奏活動されています。
 今回の演奏会のテーマ「平和への祈り・核のない未来へ」はそんな平和を願い、愛するコチさんが音楽を通じて人々に平和を訴えるために催されました。
 奥様のハナさんもチェリスト。息子さんのトーマスさんもチェロの演奏家ですが、現在はお医者さんを目指してアメリカで勉強中とのこと。娘さんのルツィさんはバイオリンのソリストとして活躍しています。
 このユニットは珍しいチェロ3本にバイオリンという、変則四重奏です。見た目違和感が少し・・・と思ったものの、演奏が開始されると巧みに編曲されたアレンジで、自然な響きの世界に引きずり込まれて行きました。
 息子さん、娘さんを全面に押し出した曲目、もちろん奥様、コチさんも存分に弓を引き、あっという間の2時間が流れて行きました。
 プログラム終了後、万雷の拍手に応えてのアンコール。
 まずは「リベルタンゴ」。盛り上がります。
 続いて「鳥の歌」。やっぱり。沸きます。
 ユダヤ人の平和の歌・・・
 最後は「ふるさと」。・・・うさぎおーいし ふるさとー・・・自然に聴衆の口から歌詞がこぼれてきて合唱に。
 小さな会場での小さなコンサートでしたが、ほんわか温かい空気に包まれた音楽会でした。

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