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鹿の肉



 友人が珍しい物を持ってきてくれました。鹿の肉です。市内のハンターの方から頂いたという鹿肉のお裾分けです。仕留めてから何日か経ち、今が丁度食べ頃だそうで、折角だからステーキで頂いた方が良いとのアドバイス。
 早速調理して頂くことにしました。野生の獣肉ですから臭みもあろうかと、冬枯れの庭から何とかハーブを摘み取って来て、ハーブマリネしてから焼くことにしました。
 ローズマリー、セージ、タイムを辛うじて確保、ニンニク、オリーブオイル、赤ワインとあわせてマリネ液を作り、良く筋切りして叩いた鹿肉に塩こしょうを利かせてから漬け込みました。
 
 鹿の肉はほとんど脂身のない赤身、筋も多く見るからにかたそうです。そこで急遽マリネにタマネギのすり下ろしを投入し柔らかくなる事を目論みました。
 さあいよいよ焼き上げです。スライスしたニンニクをじっくりオイルで炒めて香りをだしたところへ鹿肉を入れます。ちょっと自信が無いので固くなることを覚悟して多めに火を通しました。
 程よく火の通ったお肉を取り出し、フライパンに残った肉汁に赤ワインとバルサミコ、そしてバターを落として強火でさっと煮詰めてソースを作ります。
 お肉の上にソースを注いで鹿肉ステーキが完成しました。
 思った通りちょっと固め、でも意外とジューシーに焼き上がりました。ハーブが利いて獣臭さは皆無です。家の庭先にもたまに現れる鹿さん、少し複雑な思いもしますが、噛みしめるほどにわき出てくる野生の味に、山の恵みと感謝を感じた食卓でした。

One Comment

  1. チェルト

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    やっぱり、食べるときは、この歌を歌いながら食べたのでしょうか??
    ♪奈良の春日の青芝に〜
       腰を下ろ〜せば 鹿のふん〜
        ふんふんふ〜ん黒豆よ〜
         ふんふんふ〜ん黒豆よ〜
          ふんふんふんふん黒豆よ〜♪
    -eof-

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