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氷河の色



 久しぶりに積もった大雪は、まだまだ存在感ばっちりであちこちに鎮座しています。普段何気なく「白い」と思っている雪ですが、除雪されて山になっている雪の固まりの中に、はっとするような色合いを見つけました。
 雪の固まりの中に空洞が出来て、それに厚い雪を透した光がほんのり射している部分です。ブルーグリーンの淡い色合いが見えています。
 何処かで見たことのある色合いだな、と考えて見たら、そうですこれは氷河の色に近いと思った次第です。
 氷河も雪の固まりですから、基本的に「白い」という先入観があります。しかし白いのは表面の反射の部分で、例えばクレバスの中などは冒頭の写真のように、緑がかった淡いブルーをしています。
 氷河は白くない・・・という見方は、有名なスイスの氷河急行のパノラマカーの車体色に反映されています。


 この車両のデザインはユニークです。連結部分はスイス国旗を表現しており、ここは赤と白で、微妙なところで分割されてます。車体の白っぽく見える部分が実は氷河を現しているのです。上の写真と同じような緑っぽい明るいブルー、氷河の色を再現している訳です。
 氷河の色が青緑ぽい理由はいくつかあると思います。光線の兼ね合いや、山肌から削り取った鉱物の微粒などいろいろ言われてます。


 この写真はRhBベルニナ線沿いの高地に広がるラーゴビアンコ。今でも周囲の氷河から直接水が流れ込む氷河湖です。確かに独特の色合いで、これは典型的な氷河で削られた山の成分が入り込んだ水ですね。
 でも我が家の雪はただの水の結晶。氷河の雪じゃないのですが、同じような氷河的色合いに出会えたのは感動物でした。


 雪が降って景色が変わり、遠くの雪山も迫力をまし、空が澄みきってます。今頃の小淵沢はとても静かです。

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