© 2010 pico6. All rights reserved.

タマキスポーツ



 神田駅西口に、今はたたんでしまった「アルプス」という老舗のサイクリング自転車の専門店がありました。店の奥にルネ・エルセが何気なく吊ってあったりしていて印象的なお店でした。とても良い雰囲気のお店だったのですが、残念ながら一昨年閉店してしまいました。
 そのアルプスの若旦那の同級生が、すぐ近所でスポーツ用品店を営んでいました。兄弟で切り盛りしていたその店は、当時珍しかったアメリカや、欧州、ニュージーランドなどなど、特に北欧のアウトドアグッズが一杯ある、宝の山のようなお店でした。
 他ではお目にかかれないようなものを個人輸入していたのですが、その手法が泣かせます。ご兄弟で空の大きなトランクを下げて海外へ行き、帰国時には満杯になったトランクを抱えて来るらしいのです。その成果はアウトドアに限らずおもしろグッズも結構あって、よくポパイなどに紹介されていたように記憶します。
 特にその頃(30年以上前のお話ですが)まだとてもマイナーだったクロスカントリースキーの用品を北欧などから仕入れていて、おもしろい商品がたくさんありました。
 その時、私はクロカンスキーまで手を出せませんでしたが、用品をいくつか購入しました。
 今でも残っているのがこれです。
 セーター Nosewear ニュージーランド製のオイルセーターです。未脱脂の羊毛で編んだセーターで、目の詰まったしっかり編み込みで、独特の脂臭さがありますが、水に強く、とても暖かなセーターでした。30年たった今でも現役で着ることが出来ますが、洗濯を失敗し、オイルが抜けて縮んでます。惜しい。
 Silva ハンツマン シルバのコンパスは山登りやオリエンテーリングで定番ですが、タマキさんのお勧めで購入したのがこのコンパスです。猟師が山の中で使うためにデザインされたらしく、ヒンジのついた本体を90度広げて、付いている安全ピンで上着の胸の辺りに止めておくと、ハンズフリーで方角が確認出来るというものです。今でもこのモデルはありますが、少し機能がアップしている反面、シンプルさが損なわれているような気がします。
 私はこれがお気に入りで、いまでも使っていますが、リングの部分が壊れていて、オリジナルの状態ではありません。
 前置きが長くなりました。30年前に何度かお邪魔したしたタマキスポーツさんが健在でした。今でもクロカン、テレマーク主体のユニークなお店で、弟さんが頑張っていらしゃるようでした。
 今回妻のBCスキーの購入を検討しているうちに、タマキスポーツが浮上、懐かしさもあってここで購入する運びになりました。
 とても親切に対応してもらいました。ちょっとネットの安売り店よりも価格が高い・・・気がするのが貧乏人には辛いですが、特殊なものは専門店に限ります。これからたびたびお世話になることでしょう。
気になる方はこちらをクリック
http://www.tamakisports.com/index.html
決して営業ではありませんが・・・。

コメントを残す

Your email address will not be published.
Required fields are marked:*

*