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干し柿の取り込み



 干し柿を吊し始めてから約ひと月経過しました。今年の晩秋から初冬にかけては、いつもの年よりも天気が悪く、乾燥して北風吹きすさぶ日が少なかったようで、2週間ちょっとである程度乾燥する、とものの本に書かれているよりずっと乾燥度合いが遅れたように感じます。
 でも先日Hさんに見てもらい、そろそろ熟成期間に入っても良いね、とお墨付きをいただきました。表面は手で触れてもべたつかず、揉んでみると、弾力がそこそこあって中心部はほどよい固さです。
 色はお店で売ってるような飴色には仕上がりません。ちょっと黒ずんでます。剝き上がった実を硫黄で燻すと色が黒くならないと聞きますが、まあそこまで手をかけなくても、です。
 表面に粉はまだ吹いていません。これを取り込んで箱に入れて冷暗所で暫く養生すると、真っ白な粉で覆い尽くされ、美味しく甘い干し柿が完成するのだそうです。
 お正月頃には食べ頃になるのでしょうか、とても楽しみです。ちなみに取り込むときにボロッと床に落ちたのを試食してみました。甘さはちょっとでしたが、自分で作ったと思うと感激です。吊るしはじめの立派な柿の実が、こんなにと思うほど縮んでます。その分おいしさがぎゅっと凝縮されています。
 干し柿、いやー侮れない日本の保存食です。

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