友人のSさんから往年の名機「ハッセル・ブラッド」を借りて、デジタル全盛の今、あらためて銀塩の世界を覗いてみようと、悪戦苦闘中だ。
大昔雑誌の編集に携わっていた頃、カメラマン氏の愛用がこれで、たまにピンチヒッターでシャッターを押したものだ。その写真で雑誌の表紙を飾ったことがある。
昔取った杵柄、と勇んで手にしたは良いが、フィルムの入れ方を忘れている。いい加減にこんなものかと適当に入れたら大失敗。うまく送られてないは、ピントは合ってないは・・・散々な再デビュー。
カメラを貸してくれたSさんが気を利かして家にあったフィルムを巻き上げ練習用にとくださった。これで気兼ねなく練習できる。
しかし箱を見ると有効期限が95年の2月。13年も賞味期限が切れている。まあ、練習なのでマガジンを外して、引き蓋を外して中身の装填具合や、送りの確認にはうってつけ。どうせ撮影はしないのだから・・・。
で、数本そんな具合で消費し、何とかフィルムの扱いにも慣れたところで貧乏人の根性が頭をもたげた。
まあ、何とか写るんじゃないのかな。とりあえず写して現像してみよう。
結果が冒頭の写真。全く?だ。大昔のセピアの写真が色あせたような具合で、心霊写真の方がまだましかも知れない。
何事もケチっちゃいけません。賞味期限も。最近騒がれた某料亭や菓子メーカーの方、やっぱり人を欺いては行けません。
でもこれは少しの誤魔化しのレベルじゃないですね、13年は。