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ピンチヒッター

久しぶりに雨の土曜日。今日は孫のお父さんに代わって幼稚園の行事に参加してきた。
娘の長女の通う幼稚園では毎年今頃、父親と一緒に工作で物を作るイベントをやっている。
今年もそのイベントがやってきた。でも残念ながらお父さんは会社のご用でどうしてもこの日は外せない。
そこでおじいさんに白羽の矢が突き刺さった。まあ物作りに関しての仕事一筋?なので腕に自信はある。孫に良い格好しいの絶好のチャンスだ。

前日、娘から連絡のあった道具を準備。DIYに関しては中途半端なキャリアではない事をアピールせねばならない。メモを頼りにあれこれ道具箱から引きずり出して、これも格好付けの腰袋に収めて、準備は完了。でも何故か落ち着かない。入れ込んでいる自分がおかしい。遠足前夜、興奮して寝床で天井の節穴をせっせと数えていた遠い記憶が蘇る。

で、いよいよ本番。興奮と緊張気味のおじいさんとは裏腹にマイペースの孫に連れられて、いざ会場となる孫の教室に入った。
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今日の作品は風呂椅子。幼稚園生にしては渋い品目。若い先生の説明を受けて、さあ戦闘開始。
あちこちでトントン、ギコギコとかまびすしい音が教室を支配する。ざっと見渡すと父親が大多数付き添っている。お父さんが仕事で都合の付かない児は、ほとんどお母さんが代役を努めている。私と同じ祖父が代行しているのは見回したところ3人くらいで少数派だ。しかし風呂椅子などに代表されるトラデショナルDIYに関しては還暦間際のキャリアが物を言う。
しかしそのキャリアに疑問が生じる。どんどん仕切って、ふと気が付くと自分のペースで事を運ぼうとしている。やっぱり主役は子供。曲がっても1本の釘を打つ大事さを知らしめるべきと、金槌を持たせる。たどたどしい手つきでトンカチを振り下ろしながら懸命に釘を打ち込む。形になった椅子に紙やすりを当てて仕上げをする。約1時間、祖父と孫の共作「木製風呂椅子」が完成した。
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娘が孫の年齢の頃、若くて仕事1本やりだった父親は、ほとんど幼稚園や小学校の行事に顔を出したことが無かった。まさか孫の行事に親代わりで出るとは・・・

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