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SWISS紀行2007 その3

2007年6月22日(金) 
第2日目 インターラーケン–>ブリエンツ–>インターラーケン
PART-2

大雨と強風のロートホルン

 お目当てのSLに引かれ、蒲鉾状の透明な天蓋を持つ客車が、しずしずとホームに下りてきた。
Swiss07_02_018 いろんな旅番組でもおなじみの、最初から思いっきり傾いている愛嬌のある蒸気機関車だ。
 傾斜がきついので機関車が最後尾に着く変則的な配置だ。もちろん座席はSLのすぐ前に確保したかったのだが、日本人のツアーグループが予約していたようで、一番おいしい席に座ることは出来なかった。
 仕方がないので一番片隅でおとなしくする。天気がいよいよ怪しくなってきた。ついにポチポチと落ちてきて、半円状のアクリルのウインドシールドを降ろさざるを得なくなった。発車間際に同じコンパートメントに地元?の老夫婦と、遠方から来たらしい小さなお孫さんが乗ってきた。
 列車はゴトゴト、シュッシュッといきなりの傾斜を登り始めた。雨足はますます強くなる。ついには広大な窓の視界を雨粒が占領した。樹林帯の深い緑の中をゆっくりと登る。青梅線の御岳より上の区間を、その勾配を倍以上にしたような景色が展開して、なぜかほっと郷愁を呼ぶ。
 がそれはしばらくして広大なアルプを行くようになると、俄然スイスだなあ、と言う景色に一変する。途中の駅で給水したり、交換所で上からの列車とすれ違ったり、酷い雨でもそれなりにイベントが連続して飽きることがない。はるか上の方に線路が見え隠れしていて、そこまで上がるの?と驚くまもなく、大きく曲線を描きながら精一杯に蒸気を吐いてSLは踏ん張る。
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 一緒の席に居た外人(こっちが外人?)の家族も大興奮だ。でも寒い。気温は多分10度を優に切っている。しかし手荷物をまだ受け取ってない我々はろくな防寒着がない。少ないアウターを夫婦でつつましやかに融通しあいながら何とか寒さをしのぐ。

牛が優先?

 山頂駅に着いた。雨は小降りになったが風が強く、とても表にいる雰囲気ではない。急いで山頂のレストランに入りお茶を飲む。ここでしばらく粘って、天気の回復を待つことにした。ついでに土産も兼ねて長袖のシャツを買うことにした。
 次の列車で日本の団体さんは下りていった。我々はもう一列車粘って見ることにした。
 一緒に乗ってきた孫連れ老夫婦も粘っている。
 何とかガスの切れ目からブリエンツ湖が見えるようになってきた。もう一息粘ればと思うが天気の進捗は微々たるもののようなのであきらめて下ることにした。
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視界が開け始め、薄日も差すようになってきた。大きくうねりながら山肌にへばりつく鉄路が良く見える。下から上がってくる列車の煙も見える。
 下りの列車はガラガラで、今度は先頭を陣取る。例の外人?さん達も再び同席。
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 広大なアルプが延々と続き、放牧場のエリアにはたくさんの乳牛が餌を食んでいる。すると一頭の牛が線路をふさいでいる。警笛を鳴らしながら徐行して牛に近づくが、牛は一向に動こうとしない。50m、25m、10m・・・・・えーっと固唾を呑んで皆が足を踏ん張るのと同時に機関士が急ブレーキをかけた。機関士は機関車を降り牛とネゴシエーション。何とかその場は引いていただく事に成功した。
 その時の牛の仲間の勝ち誇った顔が今日の一枚で紹介した牛さんである。
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穏やかな天気に戻りつつあって、名残惜しいが登山SLの旅は終点に近づいてきた。すっかりうちとけあった外人さん?たちともお別れだ。樹林帯の切れ目から顔を見せるエメラルドグリーンの湖面が次第に近づいてきて、やがて今朝出発したブリエンツ駅に到着した。

船もスイスパスが有効です

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 ブリエンツからの帰路は湖面を行く遊覧船でインターラーケンへ戻る。
 この船にもスイスパスで乗ることが出来る。1等は2階で眺めは良いが、そんなに待遇が変わるわけでも、しっかりした座席があるわけでもないので特に1等にこだわる必要はないような気がした。
 船はブリエンツ湖をジグザグに航海してやがて船は運河状のアーレ川に入りインターラーケンOST駅の裏手の桟橋に到着した。
 インターラーケンOSTからWESTへ土産物屋を冷やかしながら歩く。気になっていた鉄道模型店によって見たが、お目当てのBEMOの在庫は少なくがっかりした。WEST駅近くのおもちゃ屋さんの方がずっと本格的で、HRF東などブラスモデルも置いていた。
 WEST駅でバゲージを受け取り、急いで宿に帰り、必要な荷物を入れ替えてスーツケース1個だけはライゼケペックでサンモリッツに送る。普通便で明後日には受け取れる由で10SFで済んだ。
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 夕食は狙いを付けていた旧市街のイタリアン「チッタ・ベッキア」。タリオリーニとピザを頼んだ。期待したほどの味ではなかった。メニューの選択に誤りがあったかも知れなかったが、いつもながらレストランの選択がいまいち下手だ。これでは「朝食が一番おいしかった」の報告を我々もするようになりそうだ。

続く

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