バラのハイシーズンも悪天候のうちに終了してしまいました。今年はずいぶん期待もしてたのですが、毎日ジトッと降る雨にお手上げでした。
でも、少ない晴れ間、目いっぱいに太陽を受けながら、何とか今年もきれいな姿を見せてくれました。
私の今年の期待筆頭は昨年仕入れた「ポールズ ヒマラヤン ムスク」でした。以前バラを販売する企画を立ち上げたとき、バラに開眼した上司が着目したのがこの品種でした。ランブラー系のオールドローズで残念ながら一期咲き。しかしそれが満開になった様は桜に通じた瞬間の美学があると言われバラ好きの間では評価の高い品種です。
ヒマラヤの高所で咲き誇る様は、晩春の高山で見る桜を彷彿とさせる(見たこと無いので想像ですが)事でしょう。
長年憧れのバラであったPHMを昨年新苗で手に入れ、わが庭の特等席に、ピエール ド ロンサールと一緒に定植しました。壁面に大型のトレリスを立て、誘引用の針金をセットして、昨年の数本のシュートを大事に大事に結わえ付けておきました。
咲きました。まだまだ花数は少なく、満開の桜のようなボリュームはありませんが、咲き始めから微妙に変化する花色、仄かな香り(ホントほのかでしたが)、バラの概念を変えると言われる実力の片鱗を見ることが出来ました。
今年の新芽は昨年よりも数も太さも充実したものが出てきました。冬までには2×4でアーチを構築して、来年は空いっぱいのPHMで埋め尽くしたいと構想だけは膨らんでいます。