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還ってきた暦と赤いエプロン



 引っ越しのドタバタに紛れそうになっていたが、本日6月7日で還暦を迎えた。子供の頃還暦のおじいさんと言えば、もうそれは立派なおじいさんだった。よく60年間も生きているなー、なんて大人の苦労を思い計ったりしたものだ。
 でも実際自分がその立場に置かれてみると、何十年も前に自分が抱いていた老人の生活や精神と、今の自分の状況との乖離に驚かされる。
 確かに孫がいて「じいちゃん!」とか呼ばれていると、歳を考えさせられる場面もあるが、そのじいちゃんはあくまで形式的な続柄の上での祖父であって、決して腰の曲がったおじいちゃんじゃない・・・と屁理屈をつけて老いを遠ざけようとする。
 仕事も然り。定年退職で職場の環境が変わると言うこともないし、やってる仕事は十分若々しいと勝手に決め込んでいる。
 でもやはり区切りの歳であることには変わりなく。年金の手続きやら何やら、この歳について回る社会的な儀式が俄然多くなる。
 自分でもある意味区切りをつけて今回のカーサ・ミッレ計画に踏み切った。
 その新しい門出の一歩を迎えた今日、娘が盛大に祝ってくれた。娘も昨日誕生日なのだが、いつも次の日のついでの誕生日だった私のために、今回は自分を後ろに回して祝ってくれたのだ。
 冒頭の写真は今日のために特注したケーキ。コストコの特大ケーキで何と48人分!?と言う特大サイズ。よくアメリカの映画やホームドラマで見る、まさにあのケーキだ。


 びっくりするサイズを今日は豪華に2人前以上切り分けていただく。結構いける。美味しい。想像していた甘いバタークリームのケーキ!ではなく、意外に上品な味でびっくり。日本向けにかなりアレンジしているのかも知れないが、流石に大きさはアメリカだった。
 娘からプレゼントも貰った。赤いチャンチャンコはいやだよ。せめて赤いダウンベスト・・・と言っておいたが・・・。


 プレゼントの袋から出てきたのがこの赤いエプロンだった。もちろん彼女の手製。たまにパスタばかり作りたがる私にはぴったりのレッドアニバーサリーグッズだ。ありがとう、近所にいる間頻繁にこのスタイルで出張シェフをやりに行くからね。
 明日からは新しい暦が始まる。カーサ・ミッレも本格的に動き出す。やることは多い。まだまだ老後を考えるまで時間はたっぷりあるようだ。

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