引っ越し前夜

 いよいよ明日は引っ越し。仮住まいへの移動。新しい家の具体的な進行は足踏み状態だが、新しい生活に向けて具体的な第一歩というところだ。
 でも引っ越しは辛い。若いうちは勢いでガーッと突っ走ったが、今回は少々歳を感じている。準備のピークを迎えた先週末、二人とも天を仰いで溜め息をつくことしきり。まだまだ本番はこれからだ。気合いを入れて・・・と自分自身を鼓舞するも、ドラえもんの10匹もアルバイトに雇いたい心境は変わらない。
 さあ、明日からの仮住まい。それなりに楽しまなくちゃ。
 折良く娘や孫の住むマンションと目と鼻の先、それこそスープが冷めない距離に空き部屋があった。しばらくは孫たちのゲリラ攻撃に耐えねばならぬ日々が続きそうだ。反動が恐い・・・
 それにしても今の土地で出会った人たちの友情が身にしみる。仮住まいの間大切な植木を預かってくれたり、少々てこずるワンちゃんのショートステイ(引っ越しの間)をかってでていただいたり、平日なかなか休みの取れない私に変わってゴミの処分までもやっていただいたり・・・
 皆さんに名残を惜しんでいただいて感激した。
 この家で最後の夕食を食べながら
「みんないい人だね。出て行くのがいやだね。止めようか?」
 
 皆さんありがとうございました。楽しい生活を送らせて頂きました。今度は少し離れた所で皆さんをお迎えいたします。いつでも我が家のように来てください。
 カーサ・ミッレはいよいよ歴史を刻み始めます。

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