山菜のシーズンも後半戦、GW前後の騒ぎも一段落しました。
おかげで裏山を歩くと、ちょっと夕餉の彩りになるくらいの収穫が出来ます。
先日少し足を伸ばして友達の近所の裏山をのぞいてみました。
そこはコシアブラの群落地。
去年のシーズンに友達に教わった場所です。実はその時出くわした、少し悲惨な状況に唖然としたのです。
もともとヒョロッとして背の高いコシアブラ、先端に付いた新芽を頂くのに一苦労する場合があります。
と、どうでしょう、3mもあるコシアブラの木があちこちで根元から切り倒されています。
明らかにこれはプロの仕業、杜の木の命を顧みない冷徹な収穫法です。
タラの芽もそうですが、一本の木から出ている新芽を全て取り去ったら、その木は死んでしまいます。
脇芽をちゃんと残して、木の生長を確保して上げなければなりません。
まして新芽欲しさに伐採してしまうとは!
一年振りに訪れたコシアブラの林、切り倒された株は当然枯れたままでした。
残った可愛らしい若木の天辺はお約束通り丸裸。
山菜の女王ともてはやされるあまり、悲しい扱いを受けるコシアブラ。
大木になるには大きな試練を乗り越えて行かねばならないようです。