4日ほど紀州まで出かけて来ました。
行き先は和歌山県紀の川市。この地出身のNさんご夫婦の里帰り?に便乗しての紀州旅です。
初日は大阪南部をかすめて大阪湾沿いに和歌山へ入りました。
岬の突端の加太港からは友ヶ島越しに淡路島が望めます。淡路と和歌山は近いのですね。
残念ながらお天気は下り坂。海の色がモノトーンで沈んでいました。
岬から和歌山市内へ入りました。
N婦人の用事を済ませ紀ノ川沿いに上流を目指します。
目的地は紀の川市桃山。Nさんの育った地区で、その名の如く桃の産地です。
関西地区ではブランドの「あら川の桃」が生まる地域、山梨でいえば一宮地区という感じの生産地です。
河川敷に広がる桃園。遠く山裾にも桃の畑がつながります。
道路際や屋敷の周りの畑にも桃が植えられていて、花の時期はさぞ壮観と想像ができます。
山梨よりも温暖なせいか桃の生育も早いようです。1cmほどに成長した桃、摘果して一枝に一個くらいまで間引かれるそうです。
和歌山のベースに到着です。
Nさんのお知り合いの家です。現在は倉庫になっており、昔の家を一間だけ残して改装、離れとして使われています。4人が布団を並べるのが精一杯のこじんまりしたスペースですが、雑魚寝で和気あいあい、和歌山での楽しい思い出の宿になりました。
翌日は雨。明け方は小降りだたものの、次第に雨足が強くなり昼前から本降りになりました。
今日は高野山です。
紀の川市から高野山まで距離はそれほどありませんが、山は次第に深くなり、鬱蒼とした杉林の中を高度を上げて行きます
やがて山上に荘厳な寺院の建ち並ぶ真言密教の整地高野山。
壮大な山門を横に見て門前町を少し進むと金剛峰寺。
雨で人数も少なくゆっくりと寺院内を見学しました。
さらに雨足の強くなる中、奥の院へ参拝。
大きな杉が茂る霊験な参道沿いには江戸時代の大名の名を刻んだ墓標が連なります。
弘法大師がご入定されたと言う奥の院。手前の橋から先は撮影禁止。
霊験あらたかな聖地を一巡して高野山を後にしました。
高野山から山上のスカイラインを龍神村へ。
護摩壇山付近の絶景スポットは生憎雲に覆われ展望は期待できませんでした。
そのかわり霧に包まれ墨絵のような世界を展開していました。
少し早めですが龍神温泉でひと風呂浴びることになりました。
元湯の日帰り温泉はシンプルで好感のもてる奇麗な温泉でした。
龍神村から日高川沿いに谷あいを下って行きます。
天気がよければそのまま南下し白浜辺りまで行く予定でしたが、雨は相変わらず降り続き、有田川から紀の川へ山を越えて戻ってきました。
この一日は和歌山の山を走りました。
甲斐信州とはニュアンスの異なる山が累々と連なる紀州の山岳地帯、高度こそ低いもののスケールの雄大さの一端を感じることが出来ました。