ちびたちの山村合宿が始まりました。
毎日のお約束はお勉強とピアノのレッスンとちょっぴりのお手伝い。自主的にこれらをこなせば、あとは楽しい体験が待っています。
初日は午後から原村へ出かけました。八ヶ岳自然文化園。
プラネタリュームの観賞です。待ち時間の間、宇宙船のレプリカやカブトムシの展示を見学。
小さいけれどきれいな星空が投影されるプラネタリウムはなかなかでした。でも付き添いの老夫婦は熟睡?してましたが・・・・
16日は朝から上天気。プールへ行く予定を変更して山へ行ってみる事になりました。
行く先は美ヶ原。そこから脚を伸ばして松本へ降りて、お城も覗いてみる事にします。
茅野から裏道経由で霧ヶ峰へ出ます。霧ヶ峰にはたくさんの車が溢れています。八島湿原の駐車場は満杯で、路肩に長い列が出来ています。この先思いやられるかな。
ビーナスラインを快適に走って目指すは山本小屋。
でも収容力が少ない小屋の駐車場は満車で順番待ちの状態。Uターンして高原美術館の駐車場へ。こちらは楽勝で駐車できました。
今日は本格的な山歩きではないので、牛伏山へ向かってみる事にします。
見慣れた八ヶ岳もここからは遠景になります。編笠の右に少しだけ富士山も見えていて展望はなかなかです。北アルプス方面は山頂が雲に隠れて残念でした。
暑さがぶり返したお盆ですが、さすが2000mの高原は吹く風が爽やかです。
草原のなだらかな道の先にケルンが累々と積み上げられた牛伏の一角が現れました。
子共達は積み木さながら石を積み上げて大喜び。
牛伏の山頂でランチです。ちょうど頭上に雲が出て来て良い日陰を作ってくれてます。
出掛けに仕込んできた特製パニーノがランチです。自家製のロゼッタパンにベーコン小舎特製ロースハムにチーズのシンプルなサンド。
普段はMacのジャンクフードに慣らされた舌を矯正、食育です。
喜んで食べてました。
さて今日の目的はもう一ヶ所。松本城です。
ランチを終えて駐車場に戻り車を再び走らせます。
高原美術館からの下りは大渋滞です。山本小屋への分岐から九十九折を大分下まで渋滞が続いてます。
出遅れたら大変でした。でもこの渋滞、実はお次の松本城の状況を暗示していたのです。
扉峠から細いクネクネ道を一気に松本へ下ります。
この峠道で異変が・・・・。
おとうと君の調子が悪くなって来たのです。前夜の寝不足がたたってか車酔い状態。カーブの連続する峠道が追い打ちを掛けたようです。
何とか松本へたどり着いたものの、彼の調子は戻りません。彼は車で待機、おねえちゃんとじいちゃんでお城見物をする事になりました。
松本城、近所まで来る事はあっても、見物は久しぶりです。思えば娘が孫とおなじくらいの頃、山の帰りに寄ったのでした。そう思うと感慨深い物があります。
お城の切符売り場には来んな貼り紙が・・・「待ち時間60分」。
まさかそんなに待たされるなんて、この日の松本盆地は40℃近くあろうかと思われる様な酷暑日。炎天下での60分待ちはちょっと厳しい。
しかしおねえちゃんはくじけませんでした。待って見ることにしました。
天守の入口横には長蛇の列が出来てます。あーやっぱり待つのか・・・救いはテントで日陰を作ってくれていること。それでも汗が吹き出て来ます。
60分の予定が早まって40分、やっとお城の中へ入ります。
入った瞬間、さすがにお城?少しだけひんやり感じます。400年もたった国宝のお城、修復されているとは言え中は立派な木造です。大阪城は鉄筋コンクリートだったかな。裸足で歩く床の感触、太い柱の年を経た貫禄、日本の城には木の温もりが感じられます。
涼しい!と感じたのも束の間、2層、3層と階を重ねるごとに人口密度が増して来て、ついには牛歩前進。人いきれで室内の温度と湿度が急上昇、もうどうにもたまりません!
屋内の展示を見て間を保たせます。展示は武器、それも鉄砲関連が多いようです。火縄が多いのですが、中にはコルトの初期のレボルバーもあったりして?武器好きには飽きない展示なのかも知れません。
恐ろしく急な階段を抜けてやっとの思いで天守閣到着です。
人が多くてとてもゆっくり展望を楽しんでいる余裕はありません。人のお尻に付いて天守を一周。
最盛期観光地巡りは厳しいものです。
急な階段をへっぴり腰で降り始めます。
最後の2層は相変わらず大渋滞。3階あたりへ来てやっと好き勝手に歩ける様になりました。
そして再び灼熱の地面へ。今登って来た天守を振り返りつつお城を後にしました。
暑い一日、山とお城の信州ミニツアーが終わりました。