信濃境の井戸尻考古館の縄文土器レプリカ作成がいよいよスタートです。
まずは宿題から始めます。
暫く前に分けて頂いた土での粘土作りと、制作用の道具つくりです。
道具は普通の陶芸と同じ様な物ですが、土器作りの先輩から基本のセットをお借りして、真似てつくる事になりました。
材料のほとんどは百円ショップで調達出来ます。材質は竹。シャモジやヘラの微妙な曲線をうまく活かして作ります。
道具作りと平行して粘土も仕上げて行きます。
先日頂いて来た粘土用の土は三種類。
粘りの強い粘土層の土。園芸に使う様な赤玉土。川砂。
全て信濃境周辺で採取された地場の土です。
頂いてきた土はそのままでは使えません。小石や不純物が結構含まれているので、なるべくそれを取り除いておく必要があります。不純物は成形や焼成の時にきれいな仕上げの邪魔になります。
土を天火である程度乾燥させ、粉々に砕いてふるいにかけようとしたのですが、粘土質の土は乾くと石の様に固まります。指でつぶせる様な代物ではありません。
ハンマーで叩いたりして何とか細かな粒にしたのですが、古いで仕分けられる程の細粒には出来ませんでした。
何とか粒状にした三種の土を混ぜ合わせます。粘土1、赤玉土1、砂0.5が分けて頂いた用土の割合です。塊の土を捏ねながら混ぜ込むのは結構な力技ですから、ある程度乾燥させた粒でのブレンドは正解だったかもしれません。
均等にブレンドが完了したら水を加えます。ジョーロで徐々に水を投入。ちょうどソバ打の水回しの要領で水を打って行きました。
教えられた粘土の堅さは「耳たぶの固さ」。餃子の皮ですな。
水分がある程度決まったら、いよいよ捏ね開始。
パン捏ねはいつも機械に任せているので、ちょっと重労働です。
予想以上に粘つく生地?は、捏ね台の合板に吸い付く様に粘り着き、引きはがして折りたたむ作業を邪魔します。
一度に大量は手間がかかるので、少し小分けにして作業します。
今日は荒練り。小石や不純物を取りながら、水分の量をみて作業終了です。
数日寝かせては練り、を数回繰り返して、月末に行われる成形の備える事になります。