だんだん慣れて来たKX3のオペレーション、普通に受信するだけなら快適に操作出来る様になりました。
各種操作はボタンとダイヤルを使ってコントロールします。
各ボタンの表示の操作は、タップと表現されるチョンと押す操作で可能になります。
ボタンの下にプリントされている機能については、ホールド・・・長押しする事で操作出来ます。
各種ツマミ類はロータリーエンコーダーなので無限に回転しますが、ディスプレーにレベル表示が出るので戸惑う事はありません。
メインのVFOダイヤルは小さいながらも感触は良く、思ったよりも使いやすいので感心しました。私の知る小型のVFOメインダイヤルはFT-690Mk2のそれで、クリックの付いた軽い頼りなく回しづらい物でした。残念ながらFT-817には触った事がありませんが、多分KX3に軍配が上がるのではと想像しています。
メインダイヤル右のツマミはVFO-B用のダイヤルですが、このツマミをワンプッシュするとメインVFOの補助ダイヤルになり、指先でクルクル回す事により大きなステップで周波数を変更する事が出来ます。このツマミで聞きたい局の周波数に概ね合わせて、メインダイヤルでファインチューニングと言う手順です。似た様な機能は他の無線機にもありますが、KX3のそれは結構使いやすいと思っています。
周波数のステップ幅はメインダイヤル右下のRATEボタンをタップすると切り替わります。
ちょっと慣れて来た所でいよいよファームウエアのアップバージョンにトライしました。
ファームウエアのアップグレードは結構危険を伴う事があるので、実は少々ビビってました。マニュアルを見ても詳細なバージョンアプの記載がありません。
とりあえずパソコンでKX3を管理するユーティリティーをダウンロードして、インストールします。
付属のUSBインターフェースケーブルをパソコンにつないでユーティリティーを起動。無事KX3との通信に成功し、認識しました。
現在のファームのヴァージョンを確認、同時に最新のファームをゲットします。ダウンロードはユーティリティー上で出来るので楽です。
ユーティリティーにはKX3へ新しいファームウエアを送るボタンがあります。新しいファームウエアがダウンロードされるとグレーからハイライトに変化して準備ができた事を知らせてくれます。
ここで気になる事が・・・。KX3本体のモードはどうするのか?
カメラなどのファームアップはメモリーカードなどを経由し、カメラ本体の操作でバージョンアップを行います。
KX3の本体のメニューにファームアップの項目が見つかりません。
マニュアルにもその辺の記載がありません。
うーん、暫く悩んだ結果、本体にその機能が見つからないのだからユーティリティーを動かせば良い、と思い切ることにしました。
センドボタンをクリック!
すると通信を開始。すかさずKX3が再起動、ディスプレーの表示が見慣れぬ物に変化しました。
画面はバックライトが消え、MCU L D と表示が出ました。デルタFのLEDが点滅しています。
コントロール部CPUの演算プログラムが交信されているようです。パソコンの画面にはローディングの進捗を表すバーが現れました。
MCUの更新が終わると再びKX3が再起動します。
今度はバックライトも点いて普通の表示です。少し間を置いて今度はDSPプログラムの更新が始まりました。
メインの表示部にdSP LOAdと現れ、DSPデジタル信号プロセッサのプログラムの更新中である事を知らせています。
心配したトラブルも無く簡単にファームウエアの更新が完了しました。
今回のアップデートではノイズリダクションやオートノッチの機能が追加されたようです。
試しにNRをオンにしてみました。押した瞬間ちょっと静かになります。雑音も含む全体のレベルが下がって信号が浮かび上がって来ます。
劇的にノイズが減ってはいないようですが、聞きやすくなった事は確かです。常用するかどうかは暫く様子を見てからにします。
これからも頻繁にファームアップアが続くと思います。その度に進化して行くKX3が楽しみです。
でも電波を出すためには認定を受けなければなりません。正式な認定を受けるまだはただのラジオになりそうです。