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KX3組み立て その1

KX3の組立開始。

まずは部品の内容と数量のチェックです。

各パーツ類は大まかにステップ別に整理されジップロックに入っています。

小袋には分類番号と使用目的や名称がプリントされたシールが貼ってあります。
袋の中には部品を詰めた担当者の名前のプリント片が入っていて、責任の所在を明らかにしてます。

組立マニュアルの最後のパーツリストで内容と数量をチェックします。
写真入りのパーツリストのため確認は容易です。
でも小ネジやワッシャ、スタンドオフと言った小物は、サイズが微妙なのでちょっと苦労します。小ネジ類などはパーツボックスへ個別に分けておくと作業が捗る事でしょう。

結果は概ねオーケーでしたが、ワッシャが数枚足りませんでした。でもご心配なく、スペアパーツの小袋が付属していて、小ネジやワッシャがちょっとだけ入っていたので事なきを得ました。
ネジ類はインチ系なので無くすと補充が大変です。

さて組み立てに入ります。
マニュアルはもちろん英語ですが、ほとんどの場面で絵入りで丁寧に解説されています。まさにプラモデル感覚で組んで行く事が出来ます。
注意事項だけはちゃんと読んでおく方が良いかも知れませんね。

まずはケースの上半分の組立です。ここには頭脳部分であるコントロール基板が収まります。
最初の指示は筐体のマスキングテープをはがす作業です。
ケースへのシャシーアースを確保するために、部分的にマスキングして未塗装部を確保しています。マスキングを取ってきれいな金属の地肌を出します。
電子機器や通信機器では確実なアースが不可欠です。

次のステップはスピーカーの取り付け。
添付されているネットからゴムのガスケットだけを剥がしとります。ナイフでやれと指示がありますが、下手に刃を立てるとゴムを傷めます。ペーパーナイフやシール剥がしのような刃が無いもののほうが安全です。

セットされるスピーカーは1インチほどの小型ですが、しっかりしたマグネットを持ち重量も結構あります。プラですが厚手のフレームで機械的にしっかりしていそうです。
コーンは金属のドーム型、まあ音質に期待はしませんが耐久性は充分なようです。

スピーカーを筐体にセットします。ケーブルの配置に注意せよとマニュアルにありました。

これが小さなパソコンでもあるコントロール基板です。大きなLCDの表示部は上位機種K3と共通、小さなポータブル機には過ぎた立派なディスプレーです。
次の作業はこれをケースに組み込むためにスタンドオフ端子の基板への取り付けです。

小さなスタンドオフ小物を取り付ける作業は結構細かな指の動きを強いられます。
ネジを締め付けたりする時に必要以上にトルクを加えると部品を破損したりするので慎重な作業が要求されます。
スタンドオフの取付が完了したらLCD面スタンドオフの面と干渉しないかチェックします。これは重要なポイントで、飛び出ていたりすると高価なLCDを破損してしまいます。

基板にスタンドオフが取り付けられたらいよいよケースの上半分と合体です。
アクリル板のベゼルをLCDの上に被せ、小さなネジでケースと基板を合体させます。
ネジはアクリル板のベゼルをはさんで取り付けるので、ネジの締め込みは要注意です。ねじ込みすぎるとアクリル板にひびが入ったり取り返しがつかない事になります。巨人のごときアメリカ人は苦労するだろうな。

VFOの要、ロータリーエンコーダーです。VFOとは簡単に言えば周波数を変える機能です。電波を捕まえるためのチューニング部でボリュームの様なこのパーツで周波数を変更します。昔のラジオはバリコンと言うコンデンサーの一種だったのですが、最近は電気的な制御で周波数を変えるのですね。
KX3の基板にある他の回転コントロールパーツもこれと似た様な構造です。音量調整用のボリュームも、クルクルと何回転でも果てしなく回り続けます。

エンコーダーには小さな基板が付けられ、それから出ているピンを本体の基板の該当部分に差し込みます。表からロックナットを締め込めば完了です。
ロックナットとベゼルの間の隙間は狭いので、先の細いペンチが必要かも知れません。
同時にスピーカーのリード線も基板に差し込みます。極性は無視して良いようです。スピーカーのコードの配置に注意を要したのは、変な位置で取り付けてしまうと、ここでリードが足りなくなり、コネクターに差し込めなくなったりするからです。

仕上げはツマミ類の取付です。
メインダイヤルのVFOツマミは40mm程の小型ですが、ムクの金属で小さいわりに質量がある立派なものです。ちゃんと指でダイヤルが回せる様に凹みもあります。
ダイヤルのフリクションは間にはさんだフェルトへの締め付け具合で調整するようです。

2分割ケースの上半分の作業が終わりました。まだうんともすんとも言わないただの箱ですが、顔付はしっかり無線機になりました。

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