富士見町のスポーツクラブ主催のストレッチ教室に通い始めてます。
私たちよりちょっと年輩の方、それも女性がほとんどの中で、少々小っ恥ずかしいところがあるのですが、アンチエージングを期待して精を出しています。
そこで知り合った方からお誘いを受け、天気予報が見事に外れた金曜日に、急遽入笠山へ出かける事になりました。
まずは入笠高原ならではの日本スズランの群生地を訪ねます。
入笠湿原の東側の斜面、別名三角山と呼ばれる切り開きの草原がスズランの群生地です。
今年はピークを過ぎており、残念ながらところどころにひっそりと咲く姿しか見られませんでした。
スズランに代わり主役に踊り出ていたのがクリンソウです。
入笠は全域にクリンソウがあります。林の中の小さな流れや、ちょっと湿った草地に、群生して咲き乱れる様は見事です。
湿原の明るい緑の山肌が黄色に染まるところがあります。ウマノアシガタの大群落です。
梅雨の晴れ間の明るい日差しを浴び、艶つやした黄色い花びらが風に揺れ、キラキラ輝いていました。
湿原で一際目立つ存在がレンゲツツジでした。燃えているる様に濃厚な橙色の一株が印象的でした。
本日のコースは入笠山をぐるっと一回りします。
マナスル山荘前から林道を長谷方面へ。明るい高原の牧場を横切ながらしばらく下り加減の道を進んで行きます。
やがて林道は落葉松の明るい林に中を小黒川沿いに緩やかに下ります。
しばらくして大阿原湿原から流れ込んで来るテイ沢が現れます。
テイ沢沿いの道を大阿原まで遡ります。
明るい入笠山と言う概念を覆す様な鬱蒼とした原生林の遡行です。
さっき林道ですれ違った林野庁の作業員が「流れた橋を今修復して来たよ」と声をかけてくれました。荒れていたようです。
お陰でところどころの徒渉に困る事はありませんでした。
林間の沢沿いの山道はとても涼しくて快適です。
途中流れの傍の道ばたでランチ。
同行の方々のザックから次々出て来る美味しいオカズをたっぷりと頂き、お腹ははち切れそうです。
沢は傾斜を緩め、林も明るくなり、クリンソウの群落などをやり過ごして、やがて大阿原湿原の端に到着しました。
大阿原湿原の東側の原生林を抜けてみました。
最近整備されたらしい立派な木道を行きます。北八つあたりを歩いている様な黒々とした針葉樹林が続いています。
大阿原から首切り清水を経て、入笠山への最後の登りにかかります。南側から登ります。
大阿原湿原のあたりは、まだ小梨が咲いていました。
久しぶりの入笠山頂。梅雨時としては珍しい晴天。八ヶ岳の稜線は雲で隠れてますが足元の富士見の町、遠く小淵沢の町並みまでくっきりと俯瞰出来ます。
晴れ間を縫ってちゃっちゃと登れる山。入笠山もその仲間です。明るく開けた稜線、静かな沢筋の小径・・・。冬はスキーもスノーシューも出来ます。
年間通して登ってみたい山がまた一つ加わりました。