今回スイス国内の移動用にスイスパスを使いました。
スイスパスについての案内は、各種ガイドブックや、スイス大好きな方々のブログやホームページでも紹介されていますので、いまさらですが、自分なりに感じたことを書いてみます。
購入は日本国内で行いました。今回は夫婦二人で当然同一行動。したがってお得なセーバーパスにしました。
購入先は近所にあったHISでした。レートや手数料が代理店によって微妙に違うことも考えられますが、細かなことには拘らず、近所を選んでみました。購入は簡単ですが、当然パスポートNo.は必要になります。現地のスタートが楽になるように、ついでにバリデーションも頼んでおきました。
(バリデーション・・・使用開始を宣言することです。勝手に行うことは出来ずに、スイス国内の駅の窓口か、一部外国の代理店で行う必要があります。日本で行うには費用が発生します)
私たちの旅程は実質10日間でした。8日間のパスにして、旅程の最後の行程は現地で通常の切符を買うことにしました。15日間のパスですと追加の費用がかなり増えます。実費を計算すると8日間の方が総費用が少なくなる判断でした。
結果を言いますと、15日間でも良かったようです。実費の費用もほとんど同じでした。
短い日数を上手く活用するには、コースの取り方を研究すると良いでしょう。パスが使えるうちに、例えばチューリッヒなどに移動してしまい、市内のリージョンパスなど使えば良いのです。
もう一つの選択としてはスイスフレキシーパスがあります。これは1ヶ月の有効期間内の任意の数日間を選んで行使するもので、移動日を少なく設定できればずっと安くなります。
今回毎日いろんなところへ鉄道・バス・船など使って移動する予定だったので、迷わずにスイスパスにしました。
クラスは1stにしました。気取ったわけでも、セレブでも、成金でもありません。もしも費用に少しだけ余裕がおありでしたら、是非1等のご利用をおすすめします。理由は座席の確保が楽だからです。本格的なハイシーズンはさすがに一等も混むのでしょうが、少し時期を外すと、路線によってはほとんど貸切状態です。今回頻繁に利用したRhBのベルニナ線はその典型でした。欧州の客車はほとんどの1等車は2+1の3列の座席配置です。夫婦2人で乗ったとき、1列の向かい合わせを確保すると、他人には全く干渉されることなく座ることが出来ます。
使用は簡単です。持っているだけです。検札が来たら見せれば良いだけです。日本人ですから偽者を疑われることはないようで、パスポートに提示を求められたこともありませんでした。
SBBはもとより各地の私鉄、一部の山岳鉄道、PTTバスや各地方の公共鉄道などスイスの大部分の公共交通機関がタダ(ではないですね・・・最初に買ってる!)になります。
今回の旅行で初めて使った感想。「気分が良い」でした。まるでどこかの国の議員先生になったようで、やっ、とばかり手を上げて改札を素通りする気分です。旅行者だけが味わえる特権です。多いに利用したいものです。
反省
スイスパスは費用の点では・・・の部分が残ります。今回下調べが不足して少々損したことがあります。
それはスイス各地で発行されているリージョナルパスを最大限活用することです。たまたま泊まったサンモリッツのホテルで一緒になった、N御夫妻にその情報を聞かされて目から鱗でした。サンモリッツのホテルに2泊以上連泊するとエンガディンパスがもらえるという事実でした。
エンガディンパスは強力で、RhBの結構な範囲と、サンモリッツ周辺のバスや展望台行きのケーブルなどが全て乗り放題なのです。早速ホテルに請求して手に入れて、フルに活用させていただきました。
これがあれば、フレキシーパスが有効に使うことが出来ます。
肝心なことは綿密な行程表作りと、事前の情報収集。安く快適にスイスの交通機関を利用するには重要なポイントです。