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架線柱を作る

 ぼちぼち進めているセクションレイアウト工作ですが、地面を仕上げる前に大事な物が付いてない事に気がつきました。

 それは電車が走る区間なのに架線が無い事です。気動車が走るシチュエーションではないので架線は必須です。
 駅のセクションには立派な架線の設備が設置されています。組み立てレールのオーバル部分では目をつぶっていました。でも固定になれば話は変わります。架線そのものは置いといて、少なくとも架線柱くらいは立てなければなりません。

 駅のセクションの架線システムはゾマフェルト(ドイツ)の既製品を使いました。このメーカーは欧州各国の架線システムをリアルに再現しています。スイスRhBの架線システムも製品化されています。駅構内用のトラス式の大きなものから、単独の柱まで揃っています。

 今回はカーブ部分なので2種類使います。メインの架線を吊る柱と、カーブの中間で引っ張るための補助的な柱です。
 前回駅セクションを作った時にはドイツの模型屋さんから直輸入しました。ユーロも安くなったので今回も、と思ったのですが、円高でもそれなりの出費になります。少し余ったパーツなどもあるので思い切って自作する事にしました。

 前回の残りパーツは碍子や架線を支えるブラケットなど。でも数が足りません。マストそのものもありません。

 そこでいろいろ部材を探してみます。ネットでググると、柱用のH鋼が見つかりました。本物?は洋銀製の様ですが、見つかったのは樹脂です。アメリカのエバーグリーン製。約3mm角のH鋼型です。サイズはジャスト。根元のコンクリートベース用に9mm角のパイプも仕入れておきました。

 ビームの不足分は手持ちの洋銀線などで対応します。

 仕上がりのイメージです。1本分を切り出してみました。

 ここでちょっと問題が。樹脂のH鋼の剛性が足りません。頭に架線を支えるブラケットをのせると、柱が揺れてグラグラです。
 しかたが無いので余っていたレールを切って補強に入れる事にしました。正面から見えにくい裏側の凹みに入れます。

 ブラケットは洋銀のワイヤーで作成します。サイドのビームは平板なのですが手持ちがありません。丸線を2本半田で付けてごまかします。
 角材で治具らしきものを作り、手持ちのあった碍子ホルダーも合わせて半田で固定します。

 仕上がりです。右がオリジナルで左が自作。まあそれなりに仕上がったと自画自賛。

 一通り生地完成したマストです。全部で10本。2種を交互に配置します。

 塗装を施して完成です。ちょっと細かな仕事でしたが何とかクリア出来ました。


 
 上が非電化区間?下が電化区間。比較のために写真を並べてみました。ちょっと分かりづらいですね。
 アールに架線を忠実に合わせたつもりですが、マストの間隔が狭くなってしまいました。もうちょっと間隔が開いた方が実感が出た様です。少し反省。

 あと架線をどうするかですね。一応ゾマフェルトの既製品で対応出来る長さで設置しますが、架線も結構コストがかさみます。これも頑張って作るしか無いかな。

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